【ホープフルS】オーソリティ 父オルフェーヴルばりの脚力に漂う大物感

2019年12月24日 21時30分

一歩ずつ階段を上っているオーソリティ。血統的な魅力も大きい

【ホープフルS(土曜=28日、中山芝内2000メートル)dodo馬券】2019年のJRA・GI最終戦は2歳馬による第36回ホープフルS。GIに昇格してまだ3年目だが、昨年は後の皐月賞馬サートゥルナーリアが勝利。クラシックに直結する一戦でもある。当欄のターゲットはオルフェーヴル産駒の◎オーソリティ。2戦2勝の4頭の中での評価は劣るが、陣営の期待度は相当なものだ。

 古馬のアーモンドアイだけではなく、今年の2歳世代は(有)シルクレーシングがターフをにぎわせた。新馬戦が開幕した6月阪神のリアアメリア(アルテミスS勝ち)の勝ち上がりから、7月の中京まで出走機会8連勝の快挙。その一頭だったサリオスが朝日杯FSを制したのは記憶に新しい。そして現2歳世代のトリを務めるべく、ホープフルSに出走するオーソリティも、また大物の相がある。

 デビューから2連勝。とりわけ今回と同じ舞台を楽勝した芙蓉Sは高い将来性を感じさせる走りだった。6頭立てで相手に恵まれたのは確かでも、勝負どころで外からポジションを押し上げると、直線は鞍上がノーステッキで鋭伸。父オルフェーヴルばりの脚力で出走馬唯一の上がり33秒台をマークした。

 それでも太田助手は「操縦性が高い一方で、まだパドックで馬っ気を出したりと、細かい課題は多くあります。現状は課題を克服している最中ですから」と辛口評価だが、来春の大きい舞台を狙う期待への裏返しと解釈もできる。父産駒特有の気難しさは見せておらず、その血の特長と成長過程を知り尽くす池添なら、一段ずつギアを上げていくのは想像に難くない。

 レース1週前にしっかりと負荷をかける木村厩舎。18日の南ウッド追いは池添を背に僚馬ワイルドカード(古馬オープン)と併入した。季節外れの濃霧のため、動きはほとんど視認できなかったが「前の馬について行って、直線で並びかけて、しまいを伸ばすとの指示。道中はブレーキングが利いて、よく我慢していた。体はまだまだ成長する部分はあるけど、新馬戦の当時と比べれば緩さは解消されつつある」と池添は好ジャッジ。

 太田助手が、こう付け加える。「ハミを嫌がるそぶりを見せず、ジョッキーもいい感触をつかんでくれたようです。テンは15―15秒で入って、全体時計は6ハロン81~82秒台のイメージ。ラストはしっかりと動かしてもらいました。まだ手前の替え方が不器用で、幼い面は残りますが、帰厩後も順調ですよ」。そして「GIで成長した姿を見せたい」という最後のフレーズに陣営の必勝態勢が見え隠れした。

 祖母は日米オークス制覇のシーザリオ。近親のサートゥルナーリア、グローブシアター(2016年3着)が当レースで活躍していることも大きな後押し材料になる。素質馬が集結し、来春に直結すること間違いないGIバトルで、シルクレーシングの勝負服が今年最後の輝きを放つだろう。

【関連記事】