【有馬記念】6頭がラストラン!劇的ドラマは見られるか

2019年12月18日 21時32分

有終の美を飾りたいレイデオロ

【有馬記念(22日=日曜、中山芝内2500メートル)ラストランに送り出す陣営の思い】暮れのグランプリ・有馬記念は名馬がターフを去る最高のタイミング。「オグリコール」で有名な1990年オグリキャップを筆頭に、93年トウカイテイオー、2003年シンボリクリスエス、06年ディープインパクト、13年オルフェーヴル、14年ジェンティルドンナ、17年キタサンブラックなど、引退に花を飾った馬も少なくない。今年もまた…。

 今年の登録馬で最も注目を集めている該当馬はリスグラシューだが、他にもラストランになる馬は多い。

 17年日本ダービー&18年天皇賞・秋を制したレイデオロもそのうちの一頭だ。「デビュー当初から5歳の暮れまで走り切ることをイメージして、無理のないローテーションでレースを使ってきた。3歳春はアクシデント絡みで皐月賞(5着)に直行し、ダービーと2回だけという形になったんだけど、秋も2回(神戸新聞杯1着、ジャパンC=2着)しか使っていないからね。ダービーを勝たせてくれた思い出に残る馬。前走(ジャパンC=11着)は残念な結果になったが、引退レースで頑張ってほしい」と藤沢和調教師は感慨深げにエールを送る。

 同世代で17年皐月賞&19年大阪杯と同じくGI・2勝のアルアインもラストラン。担当の音瀬助手は「一番の思い出は皐月賞ですね。担当馬の初GIというだけでなく、騎乗した松山騎手も初めてのGI勝ちでした。うれし泣きする彼の姿を見て、もらい泣きしてしまったよ」と当時を懐かしそうに振り返った。

 17年ジャパンCの覇者で大ベテランのシュヴァルグランも、このレースを最後に引退する。管理する友道調教師は「海外遠征でも頑張ってくれたし、これだけの長いキャリアで大きなケガがなかった。とにかく丈夫な馬だったよね。その部分が産駒に遺伝してくれるとうれしいな」と引退後についても言及した。

 牝馬では、まず豊富なスピードを武器に17年NHKマイルCを制したアエロリット。「厩舎最初のGI勝利というだけでなく、海外にも連れて行ってくれた。一生忘れることのない馬です。馬格に恵まれているだけでなく、普段は気の優しい性格でしたから、繁殖に上がっても活躍してくれると思います」と菊沢調教師は、やがて誕生する産駒に思いを寄せた。

 エリザベス女王杯で3年連続(17~19年)2着。名バイプレーヤーのクロコスミアも有馬を最後にターフを去る。西浦調教師は「オンとオフがしっかりしている馬だったので、牧場に戻すたびに気持ちを休め、体を増やしていくことができたんだ。デビュー時は400キロにも満たなかった馬が50キロもボリュームアップできた理由がそれ。目を見張る成長力があった馬だよね。最後まで頑張って走ってほしいし、結果がついてきてくれるとうれしいね」とラストランでのGI制覇に期待を寄せる。

 今年もまた劇的なドラマが見られるのか。