【クリスマスローズS】函館2歳S惨敗のゴッドスターが歩む名スプリンターへの道

2019年12月18日 21時30分

短距離路線で存在をアピールしたいゴッドスター

【クリスマスローズS(土曜=21日、中山芝外1200メートル)POGマル秘週報】阪神JF、朝日杯FSが終わり、有馬記念ウイークに突入。今週の2歳戦線はGIどころか、重賞もなく、次週のホープフルSまでの谷間? いやいや、土曜のオープン特別・クリスマスローズSの話にお付き合い願いたい。

 注目したのはゴッドスター(牡・池上)。前走の福島2歳Sでは4角通過2、4番手が1、2着に残る前残り決着の中、同11番手から最速タイの上がりを駆使して0秒3差4着まで押し上げた。

「4角で他馬にぶつけられて外に膨れてしまいましたからね。あの不利がなければ、もっと際どかったと思う。それにしても、最後はいい伸び脚だった」と、池上調教師は当時を振り返る。

 ここで改めてゴッドスターの戦歴をデビューから追っていくと…。不良馬場の新馬戦(福島芝1200メートル)を制したことで時計のかかる洋芝を求め、函館2歳Sへの挑戦を決めた。結果は14着惨敗に終わったが、「当時の函館は時計も速かったですし、ジョッキー(池添)もポジションを取りに行く競馬(4角7番手)をさせたから…。持ち味が出せなかった」(池上調教師)。

 勝ち負けを意識するなら、ある程度の位置を確保するのは当然のジョッキー心理だが、その敗戦を糧にして、戦法(=追い込み)が早くも固まりつつあるのだとしたら、まだ成長段階の2歳馬にとっては、敗れてこその収穫だった。

 その函館2歳S組は1着ビアンフェ、2着タイセイビジョンが次走の京王杯2歳Sでも2、1着。タイセイビジョンは朝日杯FSでも2着に健闘した。例年、札幌2歳Sなどと比べてメンバーの質が劣るとされる函館2歳Sだが、今年のメンバーレベルの高さは侮れないものがある。

 そしてゴッドスターの場合は、この函館2歳S後に休養を挟んだことで、成長がうかがえたのが大きい。デビュー戦の馬体重500キロから、函館2歳Sの484キロを経て、前走では504キロへ。一見、変動が激しいだけにも映るが、「2走前は意識的に無駄なところを絞った。だから前走は戻したというよりも、成長分なんですよ。今回も(前走と)同じか、少し増えての出走になりそうです」(池上調教師)。

 芝1200メートルは正直、クラシックとは縁のない舞台。しかし、クラシックだけが2歳馬が目指すものではない。適性のある舞台で地道に実績を積んでいけば、おのずと将来の道が開けていく。

「距離は1400メートルがギリギリといった感じで、この先はクロッカスSやファルコンSといった選択肢になると思います。母系がスピード血統ですし、自身の体つきもそう。時計の速い勝負になった場合はどうかという不安はありますが、直線の急坂は歓迎だし、何より能力は高いと思ってますから。楽しみにしてますよ」(池上調教師)

 将来の名スプリンターへ。ゴッドスターはこのクリスマスローズSを、その足がかりにすることはできるのか。今週末の2歳戦はクラシック路線を少し忘れて楽しんでみたい。