通算100勝達成の菜七子に“減量特典問題”

2019年12月16日 21時32分

通算100勝を達成した藤田菜七子

 8日のGIIIカペラSでコパノキッキングを勝利に導き、女性騎手として初のJRA重賞制覇を成し遂げた藤田菜七子(22=美浦・根本厩舎)が15日、通算100勝を達成。中京6R(2歳未勝利)を4番人気のシーシーサザンで勝利し、JRA90勝、地方交流10勝と合わせて区切りの100勝に到達した。

 レースは理想的な展開だった。8番手で折り合いをつけると、最後は直線一気の豪快な差し脚で快勝。発馬に難のある馬だったが「ゲート練習の成果で今日は五分に出てくれました。道中もよく我慢していたし、直線でもいい脚を使ってくれました」と会心の競馬を振り返った。レース後のセレモニーでは、この日を待ちわびた大勢のファンの前で破顔一笑。「たくさんの方々の支えがあってここまで勝つことができました。感謝の気持ちでいっぱいです」と感激の面持ちだった。

 2016年3月3日の初騎乗から2043戦目での記録。「そのころは100勝なんてまったく見えず、すごく遠い話だと思っていた」と当時を振り返る。思えば、今年は菜七子にとってターニングポイントになる一年だった。東京盃(交流)、カペラSと2度の重賞制覇。6月にスウェーデンで開催された「ウィメンジョッキーズワールドカップ」での優勝、新潟開催の年間リーディング、そして今回の通算100勝達成。菜七子は「たくさんの経験をさせていただき、いろいろなことを学ぶことができた一年でした」とここでも感謝の気持ちを忘れない。

 ただ、菜七子にとってこの100勝はあくまで通過点にすぎない。あと1勝すれば見習い騎手卒業となり、一般レースでの負担重量の減量が3キロから2キロ…女性限定の特典のみになる。

 正念場だが「どんな馬でも、藤田菜七子を乗せたいと思ってもらえるジョッキーになりたい。まずは次の1勝、そしてJRAでの100勝が次の目標です」と前を向く菜七子。その活躍を静かに見守りたい。

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