【阪神JF・後記】北村友騎乗レシステンシア 圧逃レコードVで桜花賞戦線の主役に

2019年12月09日 21時31分

突出したスピードで5馬身差のレコードVを決めたレシステンシア。桜花賞では不動の主役だ

 8日、阪神競馬場で行われた2歳女王を決める第71回阪神ジュベナイルフィリーズ(芝外1600メートル)は、4番人気のレシステンシア(松下)が1分32秒7のレコードで逃げ切り勝ち。管理する松下武士調教師(38)は開業5年目でうれしいGI初勝利となった。

 好スタートから無理をせずにハナに立ったレシステンシアは3ハロン通過33秒7の速いラップを刻む。4角でひとかたまりになったが、ギアを上げると後続との差が開く一方で最後は5馬身差という圧倒的な勝利となった。

 してやったりの表情で引き揚げてきた北村友は「強かった。レコードだし、強かった」とうれしさをかみしめながら会見に臨んだ。

「この枠(2枠4番)だし、互角に出ればスピードのある馬。逃げる形になってもいいと思っていた。道中はリラックスして運べるかだけを考えて乗っていた。ペースは速かったけど、(ハミが)抜けて走れていた。直線は手前を替えてばかりで半信半疑でしたが、本当に強い競馬をしてくれました」

 会心の勝利に北村友の言葉が弾む。

 松下調教師は「押し出される形になるなら、ハナに行ってもいいと思っていた。2週続けて追い切りで動いていたし、体も余分な肉がなくなってしっかりと仕上がっていた。使うごとに体が締まってアスリートらしい体つきになってきました」。開業5年目で初のビッグタイトル。「ゴールまでがとても長く感じました。本当にうれしい。夢のようです」と笑みがこぼれた。

 デビューから無傷の3連勝。2歳牝馬の勢力図を一気に塗り替える圧勝で頂点に立ったレシステンシア。来春の4・12桜花賞では迎え撃つ立場になったが、松下調教師は「体格に恵まれている馬。トモもしっかりしているけど、まだまだこれから良くなってくる」と今後に期待を寄せる。

 デビュー戦はモタれる面があったが、前走のファンタジーSではハミを替えることでクリア。「普段はおとなしいが、レースにいくと敏感なところがある」(同師)といった課題も「今日はお客様も多い中でどっしりしていて、落ち着いて臨めていた」と北村友。メンタル面の課題も克服しつつある。

 桜花賞と同じ舞台での完勝。北村友は「桜花賞で『桜がきれい』と言えるぐらい余裕を持って臨めれば」と独特の言い回しで締めくくった。ひとつずつ不安点も克服しての連勝街道一直線。クラシック初戦は圧倒的なスピードが武器のこの馬を中心に回っていく。

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