【朝日杯FS】ビアンフェ上昇!ゲート不安克服&中間も順調

2019年12月10日 21時30分

函館2歳S勝利時から心身ともに成長しているビアンフェ。馬体も迫力満点だ

【朝日杯フューチュリティS(日曜=15日、阪神芝外1600メートル)dodo馬券】2019年のJRA・GIもラスト3週。日曜の阪神競馬場では2歳マイル王決定戦「第71回朝日杯フューチュリティS」が行われる。2連勝中の大器サリオスが圧倒的な人気になりそうだが、キャリアの浅い2歳戦だけに不確定要素は多い。当欄はGIII函館2歳Sを制して世代最初の重賞ウイナーになった◎ビアンフェを狙う。

 GIIIサウジアラビアRCで東京マイルの2歳レコードを叩き出したサリオスに注目が集まるが、2戦2勝馬はタガノビューティー、レッドベルジュールもいる。成長途上の2歳馬。ほかにもほんの数か月でグンと成長した馬は少なくない。ビアンフェも大きな伸びシロを感じさせる一頭だ。

 デビュー3戦目の函館2歳Sは気性面に課題を残す内容だった。イレ込んでゲート入りをごねたことで出遅れ気味のスタート。それでもすかさず挽回するあたりは能力の高さだろう。担当の伊藤助手は「ポテンシャルが高い馬ですが、怖がりなところがある。自分が一度嫌だと思うと、なかなか解消されないところがあるんです」と当時を振り返る。

 函館から帰厩後は課題をクリアするため、ゲート練習に調教時間の多くを費やした。そして迎えた前走のGII京王杯2歳Sはゲート先入れとなったが、すんなりとスタートを決めて練習の成果をアピールした。

「ただ、ゲート練習を中心にやっていたので乗り込みの量が足らなかった。その中でもよく2着に踏ん張りましたが、敗因はそのあたりでしょうね」と同助手。成長分とはいえプラス24キロ。明らかに“調教不足”で2着に粘り込んだのは、これも非凡なポテンシャルの証左だろう。

 ゲート入りの不安が払拭された中間は、質、量ともに調教は充実している。4日の栗東坂路での1週前追い切りは4ハロン53・6―12・1秒。パワフルな伸びを見せた。

「ハミをかむ面があるのですが、調教では落ち着いて走れていました。馬体も締まっていい感じです。距離が1ハロン延びることや初めての直前輸送など心配な点はあります。相手も強くなりますが、自分の競馬をしてくれれば」と同助手。その表情からは目下の充実ぶりが如実に伝わってくる。

 中竹調教師も「中間に爪を傷めたりして調教量が足らない部分があったけど、今回はしっかりと乗り込めている。全く問題ないね。ハナにはこだわっていないが、スピードがある馬だから自然と行けるんだ。初のマイル戦に不安がないわけじゃないけど、この馬の能力を最大限引き出せれば」と気合が入る。

 新種牡馬の2歳リーディングでトップを走るキズナの産駒。同じ函館2歳Sを勝った半姉のブランボヌールは阪神ジュベナイルFで3着と踏ん張った。

 非凡な能力を秘めた好素材が様々な課題を克服して上昇カーブを描きながら迎える大一番。能力全開なら大きな仕事をしてもおかしくない。