【阪神JF】リアアメリア 人気上位馬のなかで“伸びシロ”ピカイチ

2019年12月06日 21時02分

進化が止まらないリアアメリア

【阪神JF(日曜=8日、阪神芝外1600メートル)新バージョンアップ作戦】今年のJRA・GIもラスト4週。日曜は2歳牝馬による第71回阪神ジュベナイルフィリーズが行われる。上がり最速を連発する「3強」の中から、新VU作戦の明石尚典記者が選んだのは◎リアアメリア。注視した初戦からの“上昇度”はライバル2頭を大きく上回っている。

 初日の未勝利戦でいきなり7ハロン=1分20秒5のレコードが飛び出すと、10ハロンの未勝利戦では長らくアグネスタキオンの保持してきたレコードを更新(2分00秒4)。翌日の万両賞(1分20秒4)で早くも7ハロンのレコードが塗り替えられるなど、速い時計の決着が目立った阪神開幕週の2歳戦。古馬に目を移しても、3勝クラス・逆瀬川Sが昨年よりちょうど1秒速い9ハロン=1分44秒8。例年より時計一つ分は速い馬場レベルとなれば、2013年以来となる久々の1分33秒台突入が視野に入ってくる。

 紛れの生じにくい阪神外回りでの高速決着。無理な穴狙いは禁物と肝に銘じておきたい。

 下馬評はウーマンズハート、リアアメリア、クラヴァシュドールの三つどもえ。最速上がり連発で無傷のV2両馬にマイル1分32秒台ホルダー。ひねりを入れたがる当欄とて、その見立てに異論は挟めない。となれば当然、この3頭からの軸選びになるのだが…。キャリアが浅く力関係もまだ不明瞭。そこで、来春のクラシックを見据えてという意味も込めて、この“3強”が初戦→2戦目でどれだけパフォーマンスを上げたかに着目した。

 まずは超のつく高速上がりが目を引くウーマンズハート。速い上がりの出やすい新潟マイルとはいえ、32秒台連発は並の馬にできる芸当ではない。ただ、持ち時計の短縮は1分36秒2→1分35秒0の1秒2止まり。自身前後3ハロンラップ合計の短縮分0秒8(70秒9→70秒1)と合わせた2秒0は強調できるほどの伸びシロではない。

 サウジアラビアRCで牡馬クラシック候補のサリオスに食い下がったクラヴァシュドールは、1分35秒4→1分32秒9と持ち時計を一気に2秒5も短縮。自身の前後3ハロンラップ合計も70秒1→69秒0へ大幅に詰め、合計3秒6もの“上積み”に成功している。

 本命はズバリ、この馬といきたいところだが、リアアメリアがさらにその上をいくとなると結論は変わってくる。上がり、持ち時計の数字だけを見ると最もインパクトが薄いものの、持ち時計を2秒2(1分36秒5→1分34秒3)、自身前後3ハロンラップ合計を1秒8(71秒8→70秒0)とバランス良く短縮して合計4秒0。伸びシロでライバル両馬を上回るのなら、素直に◎を打つべきだろう。

 一時は阪神マイルで無双を誇ったディープインパクト産駒。今回はそのポテンシャルに一票を投じてみたい。