【香港カップ】ウインブライト体調も急上昇 松岡「負けるつもりはない」

2019年12月03日 21時32分

体調を上げているウインブライト

【香港カップ(12月8日=日曜、シャティン競馬場芝2000メートル)】アーモンドアイの熱発回避で風雲急を告げる香港国際競走。日本馬9頭はすでに現地入りを済ませたが、果たして“核”を失ったチームジャパンに勝算はあるのか? 窮地を救う最有力候補は、そのアーモンドアイ不在の香港カップに出走するウインブライト。4月のクイーンエリザベスII世カップの覇者が、世界の舞台で再び光り輝く。

 GI・6勝の現役最強馬の回避。だからといって、他陣営は下を向いてもいられない。アーモンドアイのリタイアでがぜんチャンスが増したのが、香港競馬の春の祭典のひとつだったクイーンエリザベスII世カップでGI初制覇を達成したウインブライトだ。今秋2走はオールカマー9着、天皇賞・秋8着と不振続きだが、ここにきて急激に体調を上げている。

「天皇賞の最終追い切りではモタついていましたが、レースが終わってからグンと調子が上がってきました。やっと戻ってくれましたね。(今度は)ここ2戦のようなことはない」と話すのは畠山調教師。

 夏の立ち上げを牧場ではなくトレセンへの早期入厩にしたこと、ウッドの改修工事終了直後で馬場状態(負荷のかかり具合)をつかみ切れなかったことなどで結果的に調整に誤算が生じ、状態が上がらなかった。今は問題ない。余力たっぷりに鋭い動きを連発している中間の稽古からも体調急上昇は明白だ。

 陣営は秋の天皇賞の敗戦と“強過ぎる”アーモンドアイの存在を踏まえ、前走後はジャパンCや有馬記念など国内レースの選択も模索したが、アーモンドアイが香港Cへの参戦を表明する前に同レースの招待を受諾した。

「アーモンドアイが出走することは事前に分かっていたが、コースと距離で実績のあるレースを優先させました。自分の形でレースができるから」と同師。みすみすと尻尾を巻くわけにはいかない――春の王者としての意地もあった。

 主戦の松岡は「中山記念でたくさんのGI馬を負かした(今年の中山記念は2着ラッキーライラック、3着ステルヴィオ、4着スワーヴリチャード、5着エポカドーロ、6着ディアドラ。実に2~6着をGI馬が占めた)ように、ウインブライトと僕のコンビは“強い馬を負かすこと”が立ち位置であり歴史。その意味(アーモンドアイ回避)で目標がなくなってしまったのは残念です。アーモンドアイがいる、いないで競馬も違ってきますしね。それでも自分がやることは変わらないから、馬と呼吸を合わせて頑張るだけ。勝つチャンスは広がったと思うんで」。

 アーモンドアイが回避を表明する前から「負けるつもりは1ミリもない。勇気を持って騎乗する」と話していた同騎手。そこにはデビュー2戦目を除く全レースで騎乗し、自分の手で仕上げ、競馬を教え、ともに成長してきた相棒への揺るぎない信頼がある。

 クイーンエリザベスII世カップで2着に負かしたエグザルタントは香港ヴァーズの最有力候補。同6着で英GIナッソーSを勝ったディアドラも芝の長丁場に回った。松岡は“ジャイアントキラー(大物食い)”を自負するが、香港Cの有力候補がアーモンドアイとの対決を避け、アーモンドアイ自身も不参戦となったことで8頭の少頭数…結果的に堂々の主役候補としてゲートに入ることになった。

 刻一刻と迫る大一番。日本の精鋭9頭にとってはアーモンドアイが不在だからこそ、真価が問われる。それと同時に、日本馬の存在を世界に見せつける絶好の機会になったのは間違いない。

【国内馬券発売】日本馬が出走する香港国際競走4レースは即PAT会員及びA―PAT会員を対象にインターネット投票で勝馬投票券を発売。発売開始時間は8日午前7時。UMACA投票は同9時20分または9時30分からで、締め切りはいずれも各レースの発走予定時間の2分前。発売は単勝、複勝、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単の7式別。レースはグリーンチャンネルの「2019香港国際競走中継」(16時50分~18時00分=予定・無料放送)で放映される。