【チャンピオンズC・東西記者徹底討論】新興勢力タイムフライヤーか左回りで巻き返すインティか

2019年11月27日 21時33分

コーナー4つの1800メートルはピッタリ合いそうなタイムフライヤー

【チャンピオンズC(日曜=12月1日、中京ダート1800メートル)東西記者徹底討論】暮れのダート王決定戦・第20回チャンピオンズカップは、7頭のGⅠ馬が出走するハイレベルの大混戦。当然、この男たちの意見も真っ二つに分かれた。「両刀」山口が新興勢力のタイムフライヤーを推せば、「馼王」西谷は今年のフェブラリーS勝ち馬インティの復活Vを予告。果たして軍配はどちらに!?

 山口心平(東京スポーツ):息の長い活躍馬が多いダート路線らしく、ベテランから若手、主役級から伏兵陣まで多彩な組み合わせになったな。

 西谷哲生(大阪スポーツ):じわじわと世代交代の波は感じますが、ベテラン勢のゴールドドリームらもまだまだ見限れません。

 山口:ただ、ルヴァンスレーヴがいたとしたら他はあくまで2番手グループ。そう考えると、他路線から転戦してきた馬に可能性を感じる。

 西谷:となると、先輩の本命は…。

 山口:◎タイムフライヤー。東京マイルで結果を出したが、もともと決め手に特化した馬ではないし、芝時代の走りからもコーナー4つの1800メートルくらいがピッタリ合うはずだ。

 西谷:2走前(シリウスS=6着)は耳ありメンコを外したことで折り合いを欠きましたが、そのメンコを再度装着した前走(武蔵野S=2着)は、しっかりタメが利いて走れていました。ダート初戦のエルムSでも厳しい流れの中を小差の6着。砂適性の片鱗は見せていましたし、着実に一歩ずつ前進している印象です。

 山口:近親のタイムパラドックスも使いつつ力をつけていったタイプ。流れが速くなりそうなここは折り合いもつきやすいし、息の長い末脚が生きるはず。

 西谷:僕はインティの巻き返しに期待します。ここ2走(帝王賞=6着、みやこS=15着)は折り合いを欠いたのが敗因だし、前走に関しては4コーナーの不利などもあって、これ以上ないくらいチグハグな競馬でした。完全に度外視でいいでしょう。

 山口:それでも、ここ2走は負け過ぎ。気分良く行ければ違うのだろうが…。

 西谷:ポイントはそこです。直線を得意の左手前で走れる右回りのほうがいいと言われてきた馬ですけど、この馬の場合はそれよりも道中をいかに自分のリズムで運べるかが重要。その序盤を左手前で走れる左回りのほうが、むしろチャンスがあるんじゃないかと。

 山口:確かに、ここ2走は右回りだったよな。

 西谷:はい。今回は強力な逃げ馬も不在だし、狙うならここかな、と。フェブラリーSの時は直線も左手前のままでしたが、今回と同舞台の東海Sの時は、しっかり手前を替えていました。コース適性は十分あると思います。

 山口:成績的には三振かホームランのタイプ。俺は無印でいかせてもらうよ。前走は接触があったし、メンタル面での影響が気になるしな。

 西谷:本命は割れましたが、2、3番手はチュウワウィザード、オメガパフュームで一致です。

 山口:1年間、ほぼ崩れなく走ってきたこの2頭は間違いなく当路線のトップ級。対戦成績は勝ったり負けたりで能力は僅差だけど、展開に合わせた機動力という点で今回はチュウワを上位に取りたい。

 西谷:僕はオメガパフュームを相手筆頭に。左回りでは成績がもうひとつでしたが、前走でそのジンクスを払拭。ハナ差で惜敗したものの、ここに向けては収穫のあるレースができました。鞍上デットーリで期待は大きいですね。

 山口:そろそろ、無傷5連勝中のクリソベリルにも触れとくか。3歳冬時点でのこのレースは、経験値を含めてまだ古馬の壁が高い、というのが個人的な見解。押さえで十分とみているが、西谷はどう?

 西谷:完全に同意です。勝ちっぷりは派手ですが、負かした古馬でめぼしいのはロンドンタウンくらい。戦ってきた相手を考えると、GIで絶対的な存在とまでは言えません。

 山口:古豪ゴールドドリームも、そろそろ衰えの感も…。一昨年は鞍上(ムーア)の剛腕も味方に勝ったけど、本質的には取りこぼしが多いタイプだけに…。

 西谷:あとは昨年2着のウェスタールンド。勝負どころでうまく内を突いたとはいえ、最後方からあそこまで押し上げた脚は強烈。展開が向くようなら今年も出番があっていいはずです。

 山口:後方組なら死んだふりから決め手を生かせた時のキングズガード、ヴェンジェンスも侮れないぞ。