【チャンピオンズC】進化続ける7歳ウェスタールンドに3つの買い材料

2019年11月26日 21時30分

7歳ながら元気いっぱいのウェスタールンド。名手を背に得意の中京で大仕事をやってのけるか

【チャンピオンズカップ(日曜=12月1日、中京ダート1800メートル)dodo馬券】師走最初のGIは第20回チャンピオンズカップ。3歳から7歳まで5世代の交流ダートGI馬6頭に加え、芝のGI馬タイムフライヤーを加えた実績馬が揃った砂王決定戦だ。名だたる猛者が名を連ねる中で当欄が狙うのはウェスタールンド。穴馬志向とはいえ、重賞未勝利の7歳馬にターゲットを絞ったその根拠とは?

 昨年のチャンピオンズCでは出走馬最速上がり34秒4という驚異的な末脚で2着に追い込んだウェスタールンド。今回は鞍上に名手スミヨンを配したこともあり期待が高まりそうだが、よくよく昨年のレースを振り返ってみると、道中はポツンと最後方追走。4コーナーで多くの馬が外めを回るところを、内ラチぴったりのインから一気に差を詰めた。

 視覚的にはワープしたか、と映るほどに恵まれた感もある。あれほどの展開利、幸運が翌年も続くのだろうか? 追い込み一辺倒の脚質では狙いづらいというのが一般的な見方だ。

 スミヨンが騎乗した前走のみやこSはいつもの後方待機ではなく、道中でポジションを上げていくやや強引な競馬(過怠金・計8万円)。ゴール前で脚色は鈍って自慢の破壊力は影を潜めた。

「エンジンがかかると一気に行ってしまうところがある、とジョッキーに伝えていたんですけどね。テンから出して行っちゃいましたから」と苦笑するのは担当の赤池助手。ただ、その口調から気落ちした様子はみじんも感じられない。

「それでもよく3着に粘ったと思うんです。正直、自信を持てる状態ではありませんでしたから。蹄骨骨折での休み明けでしたし、放牧先では夏バテもあったようで追い切りでは手前を替えた時にフラついたりしていました。本調子ならあの競馬でも突き抜けていたんじゃないかと思うと、ちょっと悔しいですね」

 同助手は当時の状況をこう語る。みやこSは3頭がハナを譲らずハイペースで流れた、いわゆる先行馬総崩れの展開。その中で4角3番手という厳しい競馬で3着に粘った。ウェスタールンドが昨年から進化している証しかもしれない。

「よく頑張ってくれたので反動を心配しましたが、翌週の木曜(7日)に初めてまたがった時に大丈夫、むしろレース前より良くなっていると感じました」

 中間は上積みを感じさせる稽古内容で、坂路を真っすぐに駆け上がった1週前追い切り(4ハロン52・8―38・3―12・6秒)も文句なしのパワフルな動きだった。

 さらに強調できるのが左回りに替わる点。「以前、騎乗した藤岡佑騎手は『左回りならふくれずにトップスピードでコーナーを回れる』と話していました。コントロールがしやすいというか、スペースが空いたところへ素早く突っ込めるのもこの馬の強みだと思います」と同助手。

 叩き2走目、得意の左回り、名手2度目の騎乗…これだけ買い材料が揃ったとあらば、重賞未勝利馬でも積極的に狙う価値は十分にありそうだ。