【ジャパンカップ】「根性いい」紅一点カレンブーケドールが「アッ」と言わせるシーンも…

2019年11月21日 21時32分

非ノーザンの3歳牝馬カレンブーケドール

【ジャパンカップ(日曜=24日、東京芝2400メートル)美浦トレセン発秘話】今年のジャパンカップは外国からの参戦馬0頭という異例の事態。かつてのJCダート(現チャンピオンズC)同様、今年で39回目を迎える伝統の一戦もすでに国際競走の体を失った感は強い。ただ、それ以上に違和感を覚えるのは主役と呼べる馬が見当たらない点か。今年の古馬戦線のGI優勝馬が不在のうえ、フレッシュな3歳牡馬も不参戦。有馬記念と並ぶ最高賞金3億円の舞台も、国内最高峰たる地位が怪しくなってきた。

 付け加えれば、ノーザンファーム生産馬が登録16頭中の12頭、そのうち友道厩舎所属馬は5頭、金子真人オーナー所有馬が4頭…。すっかり多様性を失った日本競馬の現状を今年のJCは象徴するかのようだ。

 とはいえ、馬券的には難解かつ、極めて興味深い一戦となろう。突き詰めれば実績を買うか勢いを買うか、そこに焦点は絞られる。当方がひそかに狙うのは、鮮度に欠けるこの一戦に唯一の彩りを与える紅一点。非ノーザンの3歳牝馬カレンブーケドールである。

「しっかり食べたものが実になっているんだろうね。前走に比べて体が10キロくらい増えて、ブリッとした迫力のある体になってきた。秋華賞(2着)の後に、さらに馬が成長しているのは間違いないよ」

 こう語るのは国枝栄厩舎の番頭格・鈴木勝美助手。確かに馬体は460キロ台とは思えぬほど張りがあり、まだきゃしゃな印象を残した春当時とは見違えた感がある。秋口は爪に不安を残し満足に追い切れなかったが、ようやくビッシリと攻められるようになったこと自体、本格化の証しと言えよう。そして当方をさらに“その気”にさせるのが、カツミ助手が放つこのひと言である。

「今の勢いを見ていると思い出すのが、大混戦ムードだった2009年の天皇賞・春を12番人気で勝ったマイネルキッツだよね。あの馬もそれまで重賞勝ちさえなかったのに、日経賞2着の後にグングンと良くなって一気にGI馬に上り詰めちゃったから。この馬も切れ味ではかなわないかもしれないけど、とにかく併せてからの根性がいい。今年のメンバーならアッと言わせてくれないかな」

 オークスの走破時計2分22秒8は5ハロン通過が1秒3速かった日本ダービーの勝ち時計とわずか0秒2差。そこに53キロの斤量を加味すれば、かなりいい勝負ができると踏んでいる。果たして“鎖国JC”の結末は?