【ジャパンカップ】レイデオロは終わったのか? 藤沢和調教師「ロブロイの時とは違うよ」

2019年11月20日 21時35分

尻尾を激しく振るレイデオロ。5歳の秋を迎えても馬は活気に満ちている

【ジャパンカップ(日曜=24日、東京芝2400メートル)ダービー馬の今に迫る】昨年の覇者アーモンドアイも、外国馬もいない。第39回ジャパンカップは6歳マカヒキ、5歳レイデオロ、4歳ワグネリアン…3世代ダービー馬の揃い踏みが「最大の売り」となろうか。なかでも現状の戦力を最も判断しづらいのがレイデオロだ。ジェットコースターのように、評価が上がったり下がったりを繰り返すレイデオロの“今”に迫った――。

 ドバイシーマクラシック6着→宝塚記念5着→オールカマー4着。レイデオロの今年の競走成績だ。もう終わってしまったのか? 過去のダービー馬同様、早くに頂点を極めた馬にありがちな「成長力の早期終焉」を思わせる状況が目の前にあるが…。少々の下降線などには屈しないのが、藤沢和調教師の名伯楽たるゆえんだ。

「状態はいいよ。春に本気にならなかったから、その分、良くなってきた感じだね。夏場がいい休みになって最高の時間を過ごせた。おそらく最後の年に、いいコンディションでジャパンCに出走させられるのはうれしいことだよね」と大いに手応えを感じている。

 ビッグレースが続く秋シーズン。3歳時は神戸新聞杯(1着)からジャパンC(2着)の2戦で切り上げ、4歳時は当レースをパスしての3戦(オールカマー1着→天皇賞・秋1着→有馬記念2着)。決して無理使いをしなかったのは、5歳いっぱいまで全力で走り切るために、師が描いた戦略であった。

 藤沢和調教師には苦い経験がある。2004年に天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念の王道GI・3連勝を達成した、かつての管理馬ゼンノロブロイは、当初この4歳限りで引退する予定だったが、5歳まで現役を続行する運びに。4歳時は秋始動戦の京都大賞典(2着)から4戦を消化。結果、翌年はさらなる高みに上り詰めることはなく、5戦して未勝利のまま終わっている。

「ここまで狙い通りにきている。ロブロイの時(5歳秋)とは違うよ」

 藤沢和調教師はレイデオロが強いままで現役生活を全うすること――そこに全力を注いできたのだ。

 今年のジャパンCは外国馬の参戦がないだけでなく、昨年に衝撃的なレコードを叩き出したアーモンドアイもいない。

「日本の競馬は馬場の質や形態が違うから、馬に向き、不向きがあることに(外国馬の陣営も)気付いたんだろう。速い馬場に対応できるスピードがないから走れないんだよ。決して施行時期の問題ではない。モンジュー(1999年の凱旋門賞馬で、同年のJCは1番人気で4着)でも勝てなかったんだから…。もっとも、こっちにしてみれば(相手関係が楽で)うれしいけどな(笑い)」

 JCの現状を憂いつつも、狙ったレースは確実に取りにいく。レイデオロにとって競走生活をかけたメインターゲットが、5歳秋を迎えた今年のジャパンCと言っても過言ではない。