【ジャパンカップ・東西記者徹底討論】ベスト舞台ムイトオブリガードか追えば追うほど伸びるルックトゥワイスか

2019年11月20日 21時34分

前走時以上に気合を表に出しているムイトオブリガード

【ジャパンカップ(日曜=24日、東京芝2400メートル)東西記者徹底討論】外国馬不在という創設以来、初の事態の中で迎える第39回ジャパンC。「独創」荒井と「分析官」岡崎は、社会派記者として、その問題点を指摘しつつも…。予想を当ててこその競馬記者という原点に立ち返る。果たして2人の男は自分の仕事を全うすることができるのか!?

 岡崎翔(大阪スポーツ):1981年に日本初の国際招待競走として創設されたジャパンCですが、今年は史上初の外国馬不参戦という事態になってしまいました。

 荒井敏彦(東京スポーツ):まあ、外国人騎手はたくさんいるから、国際色は残っているっちゃいるけど…。

 岡崎:天皇賞・秋で国内最強を改めて示した昨年の覇者アーモンドアイさえも、海を渡ることを表明しましたからね。この後に控える香港国際競走に完全にお株を奪われる形に。

 荒井:外国馬が不在で、国内最強馬も出てこない…。もはや何のためのレースかわからんよな。

 岡崎:もう10年以上も外国馬が勝ち負けに絡めていない現状ですし、昨年の超高速決着を見ても、日本の馬場はワールドスタンダードとかけ離れてしまっていると言わざるを得ません。

 荒井:逆に今年の凱旋門賞では日本のトップクラスがまるで歯が立たなかったもんな。強さの基準が欧米とは違う方向に進んで行ってることだけは確かだ。

 岡崎:ダートのチャンピオンズCへの外国馬の参戦も途絶えている現状ですし、世界から見た日本競馬の立ち位置っていったい…。考え込んでしまいますよね。

 荒井:何だかいつになく社会派な導入になったな。じゃあ、オマエ的には今年のジャパンCは興味を欠くってことか?

 岡崎:メンバー的にはそうなんですが、馬券的には予想しがいがありますよね。

 荒井:それとこれとは別ってか。いいんじゃないの。競馬記者はそうでなくちゃな。オレも予想のモチベーションはMAXだ。で、オマエの本命は何なの?

 岡崎:◎ムイトオブリガードです。

 荒井:アルゼンチン共和国杯は正攻法で完勝だったな。

 岡崎:ええ。もともと調教ではGI級の動きをしていた馬なんですが、ようやくそれが実戦でも出せるようになってきました。関西馬ながら東京〈4・1・0・1〉と、コース経験が豊富で結果も出ていますからね。ここはベストの舞台設定です。

 荒井:ルメールの手綱も心強いよな。

 岡崎:アーモンドアイの回避で騎乗可能になったのも、巡り合わせの妙ですよね。叩き2走目の今回は前走(アルゼンチン共和国杯=1着)以上のパフォーマンスを発揮してくれるはずです。

 荒井:オレは◎ルックトゥワイスだ。

 岡崎:春の目黒記念の勝ち馬ですね。

 荒井:あの勝ち方を見てピンときちゃったんだよね。これは秋の大舞台でも面白いぞって。前走(アルゼンチン共和国杯=4着)は一頓挫明けで仕上げに不安があったし、ジョッキーも大事に乗っていた感があったからな。

 岡崎:叩き2走目でかなり上積みがあると。

 荒井:それに追えば追うほど伸びる馬。持ち味が生きる展開になれば。

 岡崎:お互いに歴戦のGI馬を差し置いての本命選択となりましたね。

 荒井:GI馬たちの実績は認めるけど、どの馬も成績的には下降線だからな。でもレイデオロは最近では一番いい状態に持ってこれているようには見える。これが相手筆頭だ。

 岡崎:前走のオールカマー(4着)はちょっと物足りなく感じましたけど…。

 荒井:確かに今年はずっと煮え切らない競馬が続いているが、復調さえすればこのメンバーなら突き抜けても不思議はない馬。なんだかんだで軽視はできないだろ。

 岡崎:ボクの対抗はユーキャンスマイルです。天皇賞・秋(4着)は大勢が決した後の追い上げとはいえ、上がり33秒7はアーモンドアイを抑えて堂々のトップでしたから。

 荒井:2000メートルの高速決着では忙しいかと思ったが、よく追い上げたよな。

 岡崎:ええ。GIでも十分にやれるだけの力をつけてます。距離延長でさらにパフォーマンスを上げてくれそう。

 荒井:穴候補はエタリオウかな。前走(京都大賞典=5着)は位置取りがさすがに後ろ過ぎた。横山典騎手も3回目の騎乗だし、そろそろ一発やってくれそうな期待感はある。

 岡崎:ボクは本命、対抗を新興勢力で攻めた分、3番手以下をスワーヴリチャード、ワグネリアン、レイデオロと実績馬で固めます。

 荒井:スワーヴリチャードは昨年の3着も、天皇賞・秋10着からの巻き返しだったから、嫌う必要はないんだよな。

 岡崎:昨年の1、2着馬が不在なら、既成勢力の序列はこの馬が一番上という見方です。

 荒井:レイデオロは昨年は出てなかったぞ。

 岡崎:レイデオロとの直接対決は2勝3敗ですが、今年の2戦はともにスワーヴが先着。序列は逆転したとみてます。

 荒井:そんな単純なもんかねぇ。