【福島記念・後記】クレッシェンドラヴ 我慢覚えて重賞初V

2019年11月11日 21時32分

クレッシェンドラヴ(左から3頭目)が横綱相撲で快勝

 10日に福島競馬場で行われた伝統のハンデ重賞・GIII福島記念(芝2000メートル)は、1番人気のクレッシェンドラヴ(牡5・林)が中団追走から直線で抜け出して勝利。重賞初制覇を飾った。鞍上の内田博幸は節目のJRA重賞50勝目、林徹調教師は重賞初制覇となった。

 一昨年2月の未勝利勝ちから地道にキャリアを積み重ねてきたクレッシェンドラヴが、馬名“クレッシェンド=だんだん強く(音楽用語)”のごとく5歳秋にして初の重賞タイトルをつかみ取った。

 鞍上の内田博は「どんどん落ち着きが出て、前回の競馬(GIIオールカマー=5着)も負けはしたけど、いい内容だった。いつも福島だと後ろからの競馬になるので中団につけたかったが、それができたのが一番。いい反応でしっかり伸びてくれた。(重賞50勝は)周りに言われて知っていたが、馬を信じて競馬をした」。

 勝因に馬自身の成長を挙げ、全6勝のうち5勝を自身の手綱で挙げたパートナーをねぎらった。

 開業2年目の林調教師にとっては初のJRA重賞勝ち。二ノ宮厩舎から引き継いだ勝ち馬は昨年7月の開業初勝利も挙げており、メモリアルな馬がまたひとつ勲章をもたらした。

「ジョッキーが一戦ごとにこの馬の可能性を広げてくれた。馬が我慢を覚えて成長していますね」と林調教師。オーナーや前任の二ノ宮元調教師、育成牧場の名を挙げて「自分のことよりもお世話になった周りの方々にただただ感謝です。(2着ステイフーリッシュの矢作調教師とは都内の名門・開成高の先輩後輩の間柄で)ワンツー(フィニッシュ)も何かの縁でしょうか」。

 周囲への細かな気配りも忘れなかった。