【みやこS・後記】鉄壁コンビで重賞初制覇のヴェンジェンス 前走の“距離確認”で勝利の確信あった

2019年11月04日 21時00分

ヴェンジェンス

 3日、京都メインで行われたダートGIIIみやこステークス(3歳上、1800メートル=1着馬には12月1日・チャンピオンズカップ優先出走権)は、インティ、スマハマ、リアンヴェリテの3頭が競り合ったことで、前半4ハロン通過=46秒6という芝並みのハイペースに。結果、後方待機組が上位に入ったのは当然なのだが…果たして6歳にして重賞初Vを決めたヴェンジェンス(牡6・大根田)は本当に展開だけで勝ったのか? その“実体”を検証する。

 リアンヴェリテが押して先頭に立つが、内からスマハマが譲らず、さらに外からインティもそれに加わり、2ハロン目から3ハロン連続で11秒台のラップが続く激しい競馬。そんな中、ヴェンジェンスはじっくりと後方13番手を進み、3角手前から一気に加速した。直線入り口では先頭に並びかけ、一気に突き抜ける。ゴール前はさすがに苦しくなったが、しのぎきって先頭でゴールを駆け抜けた。

 鞍上の幸は「器用なレースができるタイプではないので展開の助けが欲しいと思っていたけど、その通りの流れになってくれた。一気に動かないと嫌気が差したり、やめたりするところがある馬。4角先頭に立つイメージ通りの競馬ができた」と振り返った。

 大根田調教師は「ジョッキーとも前が残る展開になったら仕方ないとあきらめ、中途半端な競馬はしないようにしようと話していた」。続けて「前走(太秦S2着)の1800メートルが長いと思ったらここは使わなかったけど、ジョッキーからもスタミナがあり距離は持つと聞いていた。かかるところもないし、大人になってズブさが出てきたしね」と笑顔で語った。最後は「理想的な展開になったし、勝つ時はこんなもの」と謙遜したが、通算19度目の“熟成”タッグで、持ち味を知り尽くした幸が乗っていたからこそできた競馬だった。

 今年初のJRA重賞制覇となった幸だが自分のことより「この馬が重賞を勝てたのが一番うれしい。一緒にさらに上を目指していきたい」と“らしい”言葉で締めくくった。次走は「チャンピオンズCを視野に入れたい」(大根田調教師)。相手は強化されるが、この馬を熟知している幸との鉄壁コンビなら、大きな仕事をやってのけるかもしれない。