【ファンタジーS】ケープコッド 今後を占う西下に2つの関門

2019年10月30日 21時30分

阪神JFからクラシックへと向かうのか、それとも…。ケープコッドにとってファンタジーSは先を占う重要な一戦だ

【ファンタジーS(土曜=11月2日、京都芝外1400メートル)POGマル秘週報】GIの谷間にあたる今週末は、東京と京都で実に4重賞が組まれるファンを飽きさせない番組構成。とりわけ2歳戦はGII京王杯2歳SとGIIIファンタジーSが土曜に組まれており、この日を境に牡馬、牝馬の進む道が明確に分かれる。そこで当欄は関東馬ながら、西下してのファンタジーS出走を選択したケープコッドに注目した。

「新馬戦の敗戦(ハナ差2着)が大きかったですね。(VTRで)他馬の最終追い切りも見たりして、出走レースを吟味したつもりだったんですが…」と高柳瑞調教師はデビュー当時を振り返る。

 1回函館開催には計5鞍の芝1200メートル新馬戦が組まれており、相手関係を精査したうえで4日目のレースを選んだというが、誤算だったのがその前週に起こった禁止薬物騒動。大量の競走除外馬を出し、ケープコッドが敗れることになるレッドヴェイパーがスライド出走してきたのだ。

 その結果、中1週での未勝利戦出走(1着)を余儀なくされたうえに、目標にしていたGIII函館2歳Sは新馬勝ちの優先出走権を持っていなかったがために、除外(4分の2の抽選)の憂き目に…。幸い、その後にオープンのすずらん賞を勝つことでどうにか軌道修正ができたわけだが、ひと息入れて迎えるこの一戦の立ち位置は?

 牡馬相手になるとはいえ、地元・東京の京王杯2歳Sではなく、京都のファンタジーSを選んだことについて高柳瑞調教師は「(長距離)輸送は確かに大きな課題です。前走にしても函館から運んだのではなく札幌に滞在しての競馬で、直前輸送自体も初めてですから。でもいずれは経験して克服しなければならないこと。距離(が1ハロン延びること)もそう。まあ課題はいろいろありますけど、ポテンシャルは重賞でも通用するはずですから」。輸送と距離をクリアすべき課題に挙げつつも、潜在能力を高く評価したうえでの参戦だという。

 放牧から帰厩してすぐは回復に手間取ったため、「当初の予定より調整が1週分ほど遅れている」とも聞いていたが、1週前の併せ馬の動きはさすがと思わせるもの。むしろ成長を十分に感じさせてくれた。

「GIが目標になってくるかは今週の結果と内容次第。今回の距離とメンバーでどれくらいの競馬ができるかにかかっている」と高柳瑞調教師。

 結果を出してさらなる高みに進むか、それとも王道を捨て短距離路線を歩むのか。その岐路に立つ重要な戦いだ。