【アルテミスS】手塚厩舎の牝馬エース候補・オータムレッドは“半端ない瞬発力”

2019年10月24日 21時32分

負け知らずのオータムレッド

【アルテミスS(土曜=26日、東京芝1600メートル)美浦トレセン発秘話】ハーツクライ産駒“3本の矢”として期待したワーケア(牡2・手塚)が、先週の東京・OPアイビーS(芝1800メートル)を3馬身差で完勝。来春のクラシック戦線に向けて期待通りの一歩を踏み出した。

 とはいえ、現状に課題がないわけではない。直線はハミを右でかみ、内にモタれ加減。それでも記録した上がり3ハロン33秒3は次位を0秒6上回る数字だから、やはりポテンシャルは並外れたものがある。

「取りこぼせないと思っていたし、賞金加算できて良かったよ。レース後のダメージはなく、操作性や馬体など伸びシロはまだまだありそう。放牧を挟むけど、まずは暮れの一戦(GIホープフルS)を順調な形で迎えられれば」と担当の森信次郎厩務員。無傷の3連勝で一気に主役へ上り詰めるのか、次走も大いに注目したい。

 さて、手塚貴久厩舎にあって不動の牡馬エースがワーケアなら、牝馬のエース候補は今週のGIIIアルテミスSに出走するオータムレッド。こちらもまだ負け知らずの2戦2勝である。

「前走のクローバー賞は大半が道営所属馬。それだけに評価が難しいけど、2着馬(ヨハネスボーイ)が次走の札幌2歳Sも5着と健闘したことを思えば褒めていいのかな。加えて4角で大外からの差し切り勝ちで、距離にメドが立ったのが何よりだね」

 指揮官がこう言って胸をなで下ろすのも理由がある。函館開幕週の新馬戦(芝6ハロン)を制しながらも、熟考の末にGIII函館2歳Sはパス。その初陣で負かした2着ビアンフェが函館の2歳王者となったのだから、前走は内心“負けられない”一戦でもあったのだ。

「放牧を挟んで大きく体は変わっていないけど、1週前追い切りで乗った(石川)ユキトが“瞬発力は半端ない”とベタ褒めだった。札幌千五と東京マイルじゃまた勝手が違うだろうけど、今回の強力メンバーでどこまで一瞬のスピードを生かせるか。楽しみは持てそうだね」と手塚調教師。

 父は先週の菊花賞を制したワールドプレミアの全兄ワールドエース。“血の勢い”という意味でも面白い一戦となりそうだ。