【菊花賞】ワールドプレミア ヴェロックスに2戦2敗も潜在能力と上昇度で逆転だ!

2019年10月18日 21時03分

実りの秋を迎え、格段の成長を見せているワールドプレミア

【菊花賞(日曜=20日、京都芝外3000メートル)新バージョンアップ作戦】節目の80回を迎えるGI菊花賞は、4年ぶりにクラシック馬不在となった。春2冠を2、3着で1番人気確定的なヴェロックスとの対比から、新VU作戦の明石尚典記者が狙うのはワールドプレミア。春と秋2度の直接対決から潜在能力、上昇度をしっかりと確認したうえで「逆転あり」の結論だ。

 台風19号の影響で開催が危ぶまれた秋華賞も予定通りにゲートオープン。10ハロン=1分59秒9と稍重馬場らしい時計での決着とはいえ、5ハロン通過は良馬場並みの58秒3。想定外のハイラップを刻みながらの低速決着となれば、紛れが生じる確率はかなり高まったはずなのだが…。

 勝ち馬クロノジェネシスから5着ビーチサンバまで掲示板を占めたのはオークス出走組。非オークス組の最先着が6着ローズテソーロでは、春の既成勢力と夏の上がり馬の力量差は歴然と言えよう。

 これが現3歳世代の現実とすれば、春2冠馬不在で混戦ムードの菊花賞も平穏無事に終わる可能性が大。少なくとも曲がりの大きい変化球は必要なさそうだ。

 皐月賞馬サートゥルナーリア、ダービーワンツーのロジャーバローズ&ダノンキングリー不在で1番人気に押し出されそうなのがヴェロックス。皐月賞が2着で、ダービーも3着と押しも押されもせぬ世代トップクラスだけに、既成勢力優位の見方の当欄にとってはこの馬が格好の物差しとなる。

 ワールドプレミアはヴェロックス相手に2戦2敗。現状、分が悪いのは確かだが、個別のラップ比較からは本番での逆転をはっきりとイメージできる。春の若葉Sは0秒5も突き放されたとはいえ、自身前半3ハロンラップをカットした後半7ハロンラップはヴェロックスとコンマ1秒差の1分24秒6。再び後塵を拝した秋初戦の神戸新聞杯の後半9ハロンは、ヴェロックスの1分49秒4に対して1分49秒1。10→12ハロンへの距離延長、そしてひと夏を越しての成長力で、後半のスピード持続力が逆転現象を起こしているのは見逃せないポイントだ。

 上がり32秒3→Vタイム2分26秒8。実質ラスト3ハロンだけの競馬となったトライアルは本番につながらないと見る向きもあろうが、同じく上がりだけの競馬となった2011年(上がり33秒6→Vタイム2分28秒3)のワンツー(オルフェーヴル→ウインバリアシオン)はそのまま本番へスライド。超スローペースで引き出された極限の瞬発力は、GIで必須の底力の源になるのもまた事実だろう。

 全馬未踏の15ハロン。その未知の領域を切り開くだけのポテンシャルがワールドプレミアには備わっている。そう確信して渾身の◎を打つ。