【秋華賞】シェーングランツ オークスで見せた“圧倒的数字”で復活だ

2019年10月11日 21時02分

やってくれそうなムード満々のシェーングランツ

【秋華賞(日曜=13日、京都芝内2000メートル)新バージョンアップ作戦】今週、来週と京都競馬場で3歳3冠最終戦が行われる。まずは牝馬の第24回秋華賞。春のクラシック馬不在、台風の影響による馬場悪化など、伏兵台頭の余地大とした新VU作戦の明石尚典記者は◎シェーングランツで穴勝負。「今回の舞台が最も向くタイプ」――。本質を見極めた末の結論だ。

 4回2日目のGII京都大賞典のVタイムが12ハロン=2分23秒5。初日には京都の2歳新馬戦最速タイとなる9ハロン=1分47秒7が飛び出す馬場レベルなら、例年並みかそれ以上に速い時計での決着が濃厚。前傾ラップ(前後5ハロン比)になりやすいレースキャラを加味すれば、10ハロン=1分57秒台突入も大いにあり得る。

 そう考えがまとまりかけたところへ、文字通り水を差してくれたのが台風19号発生の一報。現状、関西直撃は避けられそうな進路予想も、決して予断は許すまい。少なくともパンパンの良馬場でのスピード決着は望み薄。時計のハードルが下がれば当然、伏兵台頭の可能性はアップする。ここは馬場レベル急変に合わせて、予想もひとひねりしてみる手だ。

 桜花賞9着→オークス7着と春2冠はイマイチの成績に終わったシェーングランツ。ともに4角15番手と展開待ちの瞬発力型がマイル=1分32秒台、12ハロン=2分22秒台の高速決着に持ち味を消された。そう見る向きが大勢を占めるだろうが、ラップの切り取り方次第ではその見方を覆すこともできる。

 0秒7差入線のオークスの自身後半8ハロンが1分46秒4。前後4ハロンともに47秒0と紛れの生じにくいイーブンラップで、勝ち馬ラヴズオンリーユー(1分46秒6)をはじめとする掲示板各馬を圧倒する数字を叩き出している。

 瞬発力を示す上がり3ハロン(34秒8)もナンバー3の数字。典型的な瞬発力型に映るシェーングランツの本質が、実はスピード持続力兼備の万能タイプ。京都内回りが最も映えるキャラという事実は決して見逃せないポイントだ。

 昨年のアルテミスSで一蹴したビーチサンバがレコード決着のローズSでダノンファンタジーにクビ差肉薄。能力は間違いなく世代トップクラスで桜花賞、オークスのような追走に脚を使わされる高速馬場回避の可能性も大。射程圏進出までのハードルが下がれば、イメージよりもはるかに長く脚を使える強みが生きるシーンがあっていい。

 先週の京都大賞典はドレッドノータスの大駆けで3連単181万円超の大波乱。今週はシェーングランツの復活劇が淀の観衆をアッと驚かせる。