【毎日王冠・後記】GI級の器証明ダノンキングリー 11・17マイルCSもV再び!

2019年10月07日 21時31分

上がり33秒4の鬼脚で直線一気を決めたダノンキングリー(右)。馬名通り“王にふさわしい”走りだ

 6日、東京競馬場で行われたGII毎日王冠(芝1800メートル)は、単勝オッズ1・6倍の圧倒的な支持を集めたダノンキングリー(牡3・萩原)が優勝。春のクラシックは皐月賞3着→ダービー2着と涙をのんだが、秋初戦の今回で改めてGI級の器を証明してみせた。次はどこへ進むのか。レースを振り返るとともに今後の可能性を探る。

 昨年と同じくアエロリットの逃げで戦いの火ぶたが切られた。世界的名手のモレイラが騎乗して勝った昨年は4ハロン通過47秒3。今年もテン乗り、津村が鞍上とはいえ、同47秒0とほぼ似たようなラップを刻む。馬自身もレースの組み立て方が分かっているのだろう。直線で一旦はインディチャンプに先を越されたが、再び脚を伸ばし、昨年より0秒1遅いだけの1分44秒6で走破。ただし、ひとつだけ大きく違ったのが着順。今年は1頭、ずばぬけて脚の速い馬がいた。

 それがダノンキングリー。前走から馬体重こそ変わらなかったが、筋肉の隆起が目立っており、落ち着きも十分。初の古馬相手ながら格下感は一切なく、下見所ではすでに王者のたたずまいを醸し出していた。レースはというと、出遅れながらも最後方を折り合い良く追走。直線では大外から一気に脚を伸ばし、ゴール前では流す余裕すら見せて先頭ゴールインを果たした。

「今日は時計が速いし、前残りの競馬が多い。だからいいところにつけようと思っていたけど、スタートで後手に。ただ、その後はリラックスして走れていたし、手応えは十分ありましたからね。この馬らしい切れ味をレースで出せました」と戸崎圭はサラリとした受け答え。一方、萩原調教師は「強い競馬をしてくれましたが、出遅れなど内容に関してはいいとは言えません。このあとはマイルCS(11月17日=京都芝外1600メートル)を考えています」と冷静にコメントを残した。

 昨年のこのレース、2着のステルヴィオが続くマイルCSを制したのは記憶に新しい。ダノンキングリーはもともと母系がマイラー血統であり、胴の詰まった体形からもさらなる距離短縮は追い風だろう。1、2、3番人気で決着した今年の毎日王冠が象徴するかのような”ありふれた結末”がマイルCSにも到来する予感がしてならない。