【凱旋門賞】英調整のフィエールマン手塚調教師「加減しつつではなく、タフにやっていく」

2019年10月02日 21時34分

環境にも慣れてきたフィエールマン

【凱旋門賞(6日=パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)】先月11日、英国・ニューマーケットに我らが日本の4歳牡馬2頭(フィエールマン、ブラストワンピース)が降り立った。日本競馬界の悲願となっている仏GI凱旋門賞を手にするための攻めの一手だ。フィエールマンの手塚貴久調教師(55)を直撃した。

 ――実際に見たニューマーケットの印象は

 手塚:想像通り。やはり全体の雰囲気がいいですね。ただ馬場や坂路の起伏など、言われているほどハード(トレーニングになる環境)とは感じなかった。30年近く前に研修で訪れた際はまだウッドチップだったけど、今はポリトラックだし、メンテナンスの技術も進歩して、コースのバリエーションが増えている。

 ――そもそもニューマーケットでの調整を選んだ理由は

 手塚:そこはオーナーサイドと相談して、(調教を)加減しつつではなく、タフにやっていこうと。坂路があるし、日本の調教場と似ている。オーナーサイドもしっかりデータを取りながら入念に準備を進めてきた。みんなで今までのデータを蓄積してのチャレンジ。日本にいる時と同じようにしっかりと負荷をかけてから出走させるつもりです。

 ――凱旋門賞への挑戦はいつから意識を

 手塚:菊花賞を勝った時から、(海外挑戦の話が)いつか来るものとしてイメージはしていた。2400メートルはルメールも“ちょうどいい距離”と言っているし、私もそう思う。舞台適性についてはフランス人の彼が“合う”と言うのだから信じましょうよ(笑い)。オーナーサイドやJRAの考え方に触れるにつれ、凱旋門賞が世界一のレースだと思えるようになった。そこに参加できるのは幸せなことだよね。

 ――相手関係を含め、意気込みを

 手塚:レベルはその年によって違うし、着順もそれによって変わってくると思うが正直、今年は(メンバーが)強いと思う。単純に向こうの土俵で、エネイブルをはじめとした最強クラスと戦うのは不利でしょうね。だけど気後れしていても仕方がない。フィエールマンの競馬をして、どこまで通用するのか。これほどの馬を預かるのは初めてだし、自分の競馬人生で一番の馬。厩舎としてはしっかり仕上げて、レースに臨むだけです。