【毎日王冠・東西記者徹底討論】昨年覇者アエロリットか日本ダービー2着ダノンキングリーか

2019年10月02日 21時32分

若さが満ちあふれているダノンキングリー

【毎日王冠(日曜=6日、東京芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)東西記者徹底討論】日曜東京メイン・GII毎日王冠は、登録数こそ多くはないが、GI馬5頭をはじめ豪華な顔触れが集結。秋のGI戦線を占う意味でも重要な一戦となりそうだ。「両刀」山口が伸び盛りの若き男に、そして「馼王」西谷は熟女を本命に指名したこの対決、果たして勝つのはどっちだ!?

 山口心平(東京スポーツ):今週末はいよいよ凱旋門賞だな。

 西谷哲生(大阪スポーツ):3連覇を狙うエネイブルはとんでもなく強い馬ですが、日本馬3頭にもチャンスはあるはず。全力で応援しましょう。

 山口:キミはとりあえず日本の競馬に全力投球してくれ。秋の東京開催のオープニングを飾る毎日王冠も注目レースだからな。

 西谷:分かってますって。春の東京開催は超の付く高速馬場でした。秋もその傾向が続くと考えれば、◎アエロリットが妥当です。

 山口:今春の東京マイルを2戦連続1分30秒9で走破。昨年の覇者がまだまだ衰えなしなら素直に評価すべきだろうな。

 西谷:はい。その昨年の勝ち時計1分44秒5は毎日王冠史上、2番目に速い数字でしたからね。前有利の開幕週の馬場で、昨年のキセキのような強力同型も不在。普通に走れば結果はついてくるでしょう。

 山口:あとは津村のテン乗りがどう出るかだが…。

 西谷:戦法の決まっている馬ですし、ジョッキーも1週前追い切りに乗って感触を確かめていますから。大きなマイナスになるとは思えません。

 山口:オレは◎ダノンキングリーだ。“3強”の一角として出走したダービー(2着)は、堂々と勝負に出た競馬で力を出し切った。負けたとはいえ、さすがの走りだったよな。

 西谷:いずれGIを勝つ馬なのは間違いないですよね。この秋はどういう路線を歩んでいくのかにも注目です。

 山口:毎日王冠を始動戦に選択した時点で、陣営がベストは“中距離以下”と言っているようなもの。適性外のダービーは底力でもぎ取った2着だよな。

 西谷:体形的には中距離もこなせる認識ですが、折り合いを考えると、マイルに近いくらいの距離のほうが競馬はしやすいでしょうね。

 山口:共同通信杯勝ち時に見せた決め手、センスある立ち回りから、開幕週の先行馬場にも対応可能。態勢万全とまではいかないが、ハードに追われて体調も徐々に整いつつある。

 西谷:本命、対抗が逆なだけで、上位2頭までの評価は順当に決まりましたね。で、3番手評価は何にしました?

 山口:他の有力馬に不安が多いから、消去法的にギベオンに落ち着いた。古い話だけど、3歳時の毎日杯(2着)ではインディチャンプに先着。もっとやれる力はありそう。この距離がピッタリな気もするし、若い鞍上(岩田望)のいい意味でのがむしゃらな騎乗にも期待だな。

 西谷:確かに毎日杯ではギベオンが先着しましたが、当時のインディチャンプは道中で折り合いを欠いてましたから。それでクビ差の3着なら、こちらのほうが強い競馬をしたと考えるのが自然です。

 山口:だから今回も折り合いを欠く心配があるってことだろ。春も休み明けの時はかなり行きたがっていたし…。

 西谷:マイラーズC(4着)は帰厩した当時から馬に力みがあって、ああいう競馬になってしまいましたが、同じ轍は踏みませんよ。

 山口:調教過程も少々気になる。1週前追いは時計こそ出たけど、ラストの伸びがもうひと息に見えた。そもそも前走のGI勝ちはいくらか恵まれた面もあったしな。

 西谷:確かに安田記念は内枠の馬に利があったのは否定しません。そういう意味では外枠だったペルシアンナイト(10着)は見直したい一頭ですよね。まともに走れば、あんなに負ける馬ではありませんし、そろそろ巻き返しを期待したいところです。

 山口:もちろん、それだけの力は持っている。あとは全体的に速い決着になった時がどうかだな。

 西谷:モズアスコットはどうみます?

 山口:フランケル産駒は勢いのある時はいいけど、一度それが止まると低迷期が長い印象。今回も様子見が正解じゃないか。

 西谷:最後に京都大賞典(日曜=6日、京都芝外2400メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)にも少し触れておきましょう。

 山口:グローリーヴェイズにとって京都外回りは申し分ない舞台。多くのライバルが凱旋門賞挑戦で不在のここは負けられないだろ。

 西谷:ボクが注目しているのは目下3連勝と勢いに乗るシルヴァンシャー。京都外回りといえばディープインパクト産駒の十八番ですし、重賞初挑戦でも侮れません。