【毎日王冠】ランフォザローゼス 千八で良血覚醒

2019年10月01日 21時32分

初距離をカンフル剤に良血ランフォザローゼスが覚醒するか

【毎日王冠(日曜=6日、東京芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)dodo馬券】秋の東京開幕週メインはGII毎日王冠。近年は3歳の活躍するレースで過去10年では〈2・4・0・11〉の連対率35%。2010年は6→8番人気の3歳ワンツーだった。当欄が狙うのはタワーオブロンドンでスプリンターズSを制したばかりの名門・藤沢和厩舎が送り出すランフォザローゼス。近2走は大敗ながら、エアグルーヴを祖母に持つ超良血馬を見限るのはまだ早い。

 昨秋の東京新馬戦を快勝後、500万下→GIII京成杯→GII青葉賞を僅差の2着。日本ダービーでは0秒6差7着と善戦。心身ともに成長の余地を残しながらもそれなりの結果を出し、夏以降の飛躍を期待されていた。

 しかし復帰初戦の札幌記念でよもやの最下位。巻き返しを期したセントライト記念はイン有利な馬場で大外枠の不運はあったが15着に沈んだ。

「ハミ掛かりが良過ぎて…」と千島助手。ここ2戦は鞍上に馬が抵抗し、明らかにスムーズさを欠いた。春まではジョッキーがなだめながら何とか折り合いがついたが、ダービー後の放牧で気性がより前向きに…。長めの距離では集中力が続かなくなっているようだ。

 血統面からも距離の壁が顔をのぞかせる。母ラストグルーヴは1戦1勝でターフを去ったが、その1勝が芝1800メートル。1つ上の全兄リシュブールも芝での唯一の勝利が1800メートルで、2200メートル以上では12→5→8着だった。本馬も1800メートルへの距離短縮で流れが速くなれば、折り合いがつきやすく能力を存分に発揮できるかもしれない。

「前走後も状態は変わらずいいし、開幕週の馬場は良さそう。距離を詰めて、自分のリズムで行ければ」と津曲助手が語る“自分のリズム”こそ、気分を損なわず、馬の行く気に任せて前で運ぶ形だろう。実際、青葉賞までのスピードを持続させる競馬は非凡な能力の証明でもある。

 中山→東京替わりで爆発的な末脚を持つ馬が有利になるイメージもあるが、良馬場で行われた近4回の毎日王冠で上がり最速馬の連対は2着が2回だけ。勝ち馬の上がり順位は3→9→4→7番目というはっきりしたデータがある。昨年はアエロリットがマイペースの競馬で逃げ切ったのは記憶に新しい。瞬発力よりもスピードの持続力を問われるレース。その意味でランフォザローゼスの脚質とマッチしている。

 3歳秋に本格化を迎える馬が多い日本屈指の名血エアグルーヴ一族。連覇を狙うアエロリットの背後でスムーズに折り合えば、巻き返す可能性は決して小さくない。