【スプリンターズS】勝負を分けるのは高速馬場…ならばスマッシュよりタワーに軍配

2019年09月27日 21時02分

馬場から引き揚げてきたタワーオブロンドン。出迎えた藤沢和調教師の満面の笑みからも、状態の良さは一目瞭然だ

【スプリンターズS(日曜=29日、中山芝外1200メートル)新バージョンアップ作戦】秋のJRA・GIロードが第53回スプリンターズSで幕を開ける。このスプリント決戦を“2択”とした新VU作戦はタワーオブロンドンに◎。先週は特大3連単2発的中(日曜中山9R7万900円、同阪神1R5万2750円)と予想快調の明石尚典記者。その明快なジャッジをとくとお読みいただこう。

 昨年の春秋スプリントGIを連勝したファインニードルはすでに引退。高松宮記念Vで暫定王者の座に就いたミスターメロディが前哨戦完敗(セントウルS=8着)と混迷の度合いを深めるスプリント路線。新風を吹き込むことが期待された桜花賞馬グランアレグリア、マイルCS勝ちのステルヴィオが揃って出走回避となれば、一応の構図は前哨戦圧勝のダノンスマッシュVSタワーオブロンドンの一騎打ちといったところか。まだまだ伸びシロたっぷりの4歳馬同士。目下の勢いからみても共倒れのシーンはまず考えにくいだろう。

“2強”の優劣をつける上での最重要ポイントは当日の馬場レベル。その結論に達したのは、この2頭が見事なまでに正反対のキャラクターの持ち主だからだ。

 ダノンスマッシュの6ハロンV4の勝ち時計は1分08秒4→1分08秒0→1分08秒3→1分09秒2。唯一、1分07秒台に突入した高松宮記念(1分07秒5)が4着敗退なら、明らかに低速決着志向のキャラということになる。

 一方のタワーオブロンドンは京王杯SCで東京7ハロン(1分19秒4)、セントウルSで阪神6ハロン(1分06秒7)のレコードを樹立。33秒1、33秒2の高速上がりを繰り出してのVゴールからは、高速決着でこそ持ち前の瞬発力が引き出されるキャラが透けて見える。

 となれば、勝負の行方を左右するのは高速馬場か否かという一点に尽きる。まさに答えは天のみぞ知るといったところだが、現段階での予報では雨が降ってもお湿り程度。良~稍重に収まるようなら、1分07秒台前半を巡る攻防が濃厚だ。仮にVタイムを1分07秒3、逃げ宣言のモズスーパーフレアが刻む前半3ハロンラップを33秒0とすれば、ラスト3ハロンは34秒3。あくまで机上の計算ながらも前傾ラップでは35秒0、36秒0の上がり(レース)でしかVゴールを刻んでいないダノンスマッシュは一歩後退ということになろう。

 超のつく高速馬場とあって勝ち時計そのものをうのみにできないとはいえ、セントウルSでライバルを置き去りにした瞬発力は特筆もの。それを最大限に引き出せる条件が整う公算が大となれば、人気でもタワーオブロンドンに◎を打たざるを得ない。