【セントウルS】ダート馬マテラスカイ データ解析では「芝でも最速」

2019年09月06日 21時03分

マテラスカイは芝のスピード勝負も望むところだ

【セントウルS(日曜=8日、阪神芝内1200メートル=1着馬にスプリンターズS優先出走権)新バージョンアップ作戦】秋の阪神開幕重賞はサマースプリントシリーズ最終戦であり、GIスプリンターズS(29日=日曜、中山芝外1200メートル)の前哨戦でもあるGIIセントウルS。新VU作戦の明石尚典記者は“スピード最優先”とのジャッジで◎マテラスカイだが、なぜダート馬に? 2016年から3年連続でセントウルSを的中しているスペシャリストの明快な分析をとくとお読みいただこう。

 かつてはあのロードカナロアが2年連続2着と苦杯をなめた波乱含みのレース。いくらGI級のスプリンターといえども、先を見据えた仕上げでVゴールを決められるほど甘くはないということか。軸選びは夏稼働組と休み明け初戦組の二者択一。過去10年の勝ち馬のうち7頭が該当する前者がデータ優位も、16、18年はチャンピオンスプリンター(ビッグアーサー&ファインニードル)が格の違いを見せつけている。今年の銘柄級は春の高松宮記念を制したミスターメロディのみ。例年より軽いメンバー構成となれば、ひとひねりする手もありだろう。

 開幕週の芝はスピード最優先。そのセオリーに従えばマテラスカイに食指が動く。GIII勝ち、GI2着2回と実績は十分も、それはあくまで砂上でのもの。そんな指摘が聞こえてきそうだが、数字を見れば一介のダート馬と切り捨てることができないのもまた事実だ。

 中京ダート7ハロンで1分20秒3のレコードを叩き出したのが昨年のプロキオンS。脚抜きのいい不良馬場のアシストがあったとはいえ、6ハロン通過は高松宮記念のVタイムでも十分に通用する1分07秒5。2ハロンごとの分割レースラップもオール22秒台のハイラップとなれば、スピードレベルは芝のGI級に比べても見劣りしない。

 今年のプロキオンSも6ハロン通過は1分08秒2とやはり芝並みの快ラップ。不良→稍重と前年より乾いたダートで3~4ハロン目21秒5のハイラップを刻んでは、直線失速も仕方あるまい。むしろ、スピードレベルに衰えなしと確認できたのは大きな収穫。ゲート五分なら十中八九はレースを引っ張る形に持ち込める。

 後続を引き連れて先頭のまま直線へ――。あとは直線の坂をどれだけのラップで乗り越えられるかだけ。あえて芝へと矛先を向けてきた砂上のスピードスターの粘り腰に一票を投じてみることにする。