【新潟記念】晩夏は勢いより格…ならば“幻のダービー馬”レイエンダの出番だ

2019年08月30日 21時02分

馬場開門前の静かな環境で調整を行うレイエンダ

【新潟記念(日曜=9月1日、新潟芝外2000メートル)新バージョンアップ作戦】夏競馬もいよいよ最終週。ローカル開催で好打連発の新VU作戦・明石尚典記者は、先週の新潟2歳S&キーンランドCの両重賞も3連単的中。サマー2000シリーズ最終戦のGIII新潟記念もきっちり仕留めて実りの秋に向かう構えだ。レース傾向を熟知したうえで“必勝”を期すここは◎レイエンダで勝負する。

 光陰矢のごとしで夏競馬もはやオーラス。サマー2000シリーズ、そして夏の新潟を締めくくる一戦として定着しているのが新潟記念だ。過去10年の勝ち馬のうち9頭に芝1800~2000メートルの重賞で連対経験あり。立ち位置はあくまでローカルのハンデ重賞も、Vゴールのハードルは意外に高い。“格より勢い”が夏競馬の格言なれど、秋の気配漂う最終週ともなれば“勢いより格”。ましてや日本最長の直線を有する新潟外回りでは、瞬発力の差がいやでも応でも浮き彫りとなる。今回は大振り厳禁。着実にヒットを積み重ねるための軽打に徹する。

 ◎レイエンダは前走のエプソムCで待望の重賞初V。Vタイム1分49秒1(稍重)、前半3ハロン38秒4→中間3ハロン37秒8の道中ラップはお世辞にもハイレベルとは言いがたいが、比重のかかったラスト2ハロンに焦点を合わせればその見方もずいぶんと変わってくる。近5年の東京9ハロンでラスト2ハロン合計21秒台のVゴールを刻んだのはレイエンダを含めてわずかに4頭。いずれも超スローからの瞬発力勝負でVタイムはいたって平凡。それでも数少ないサンプルからアデイインザライフ、ブラストワンピースの2頭が後に新潟記念を制しているのは見逃せない共通項だ。

 直線平坦でラスト2ハロン合計21秒台が珍しくない新潟外回り。直線に坂を持つ東京9ハロンのラスト2ハロン21秒台Vが、その超高速ラップへ対応できる担保となり得る。そう考えれば、このデータの連動性にも十分な説得力を持たせることができよう。

 札幌9ハロンの新馬戦でラスト2ハロン11秒台の加速ラップ(11秒6→11秒4)を刻むと、骨折明けの夏木立賞(東京10ハロン)もレース上がりを1秒7上回る豪脚で突破。一時の不振で株を大きく落としたとはいえ、レイエンダ自身の元値はデビューから無傷の3連勝を決めた“幻のダービー馬”。勢いより格がモノをいう晩夏のGIIIでつまずいてはいられないA級素材だ。