【北九州記念】アンヴァルが「早熟説」を吹き飛ばす

2019年08月16日 21時01分

母も祖母も手にした小倉の重賞タイトル奪取へ、準備を進めるアンヴァル

【北九州記念(日曜=18日、小倉芝1200メートル)得ダネ情報】先入観ほど危険なものはない。見方を変えれば、妙なマイナスイメージがついている実力馬は、むしろ積極的に狙いたいところ。GIII北九州記念で栗東得ダネ班が目を付けたのは、早熟のレッテルを貼られかけた、あの馬だ。

 母、祖母ともに重賞勝ち馬。当然、アンヴァルにはデビュー前から大きな期待が寄せられていたのだが、一方で母系2頭のあまりに偏った成績から不安点も指摘されていた。「早熟ではないか」と――。

 母アルーリングボイスは小倉2歳S、ファンタジーSの両重賞を含む4連勝の快進撃を見せながらも、その後16戦は勝ち星なしで引退。祖母アルーリングアクトも2連勝で小倉3歳S(当時)を制しながら、同様にその後は13戦0勝で競走生活を終えている。アンヴァルにも“早稲”の疑惑が持たれてしまうのは仕方ないところだが…。この点に関して猛反論するのは担当の濱野助手だ。

「馬体を見てもらっても分かると思うけど、以前は細かった馬が、肉付きが良くなって、トモもだいぶしっかりしてきた。実際、体重そのものも増えてきているからね。このところのレース内容を見ても、決して早熟ではない。それは強く言っておきたいよね」 

 未勝利戦→500万下→福島2歳Sで3連勝を決めた後、勝てないレースが続いた。確かに「早熟」のレッテルを貼られてもおかしくはない時期があったのだが、昨秋にオープン・オパールSを快勝してからは毎回上位争いを演じているのだから、「アンヴァル=早熟説」は“デマ”だったと言っていいだろう。

「前走のバーデンバーデンC(2着)は馬場が悪かった影響で馬が進んで行かず…。以前だったら惨敗してもおかしくなかった。それでもあそこまで盛り返してきたのは力をつけた証拠だと思う」(濱野助手)

 1週前追い切りでは自己ベストを更新する栗東坂路4ハロン49・7秒をマーク。こうした動きも確かな成長を裏付ける。

 母&祖母が重賞を勝っているコースで、その子アンヴァルが親たちを超える成長力を見せ、重賞初Vとなれば…。我々は「血統の進化」をまざまざと見せつけられることになる。