【凱旋門賞】キセキ角居調教師のエネイブル評は?

2019年08月14日 21時16分

エネイブル評を明かした角居調教師

 ――凱旋門賞で最大のライバルになるエネイブルが勝った7月のキングジョージVI世&クイーンエリザベスSを見てどう思いましたか

 角居調教師:すごい競馬でしたね。ファンの人と同じように、やっぱり世界のスターホースは強いなと感心して見ていました。

 ――とはいえ、あの馬を負かさない限り、日本馬が勝利できない。ただ、感心していただけではないはず

 角居:そうですね。確かに秋には戦う馬ですから、そういう視点で見ないわけではありません。勝負どころからの動きは何度も見ましたから。

 ――その感想は

 角居:強いなということしか見つけられませんでした。物差しとなる強い日本馬(シュヴァルグラン=6着)が出ていたから、余計にそう思いましたね。ただ、映像で見ただけですから、細かい部分は見えていません。

 ――やはり現地で見るのとは違う

 角居:現場で見られれば、馬はもちろんですが、馬場や展開もあってイメージが湧いたと思うから、もう少し違った見解はあったでしょうね。

 ――エネイブルとはどんな馬か

 角居:敵というよりは目標になる馬と言ったほうが正しいかな。勝ちたい気持ちとは別に、日本で例えるならディープインパクト、オルフェーヴル、ナリタブライアン、シンザンといった名馬に対して抱いたのと同じように、いつか自分もこういう馬をつくってみたい、育ててみたいと思わせてくれる馬ですね。

 ――これまで何度も日本馬がはね返されてきた凱旋門賞だが、調教師自身は年に何度も渡仏して、フランスの競馬を肌で接してきた。これはこれまでの陣営にはなかった経験では

 角居:でも、勝ち方までは知らないから(笑い)。確かにヴィクトワールピサ(2010年=7着)の時には、右も左もわからない中で調整をしていたけど、今はフランスでも普通に調教ができるようになった。細かな指示は出せるし、それは重要なことだと思ってやってきましたが、それが即、結果に表れるほど欧州競馬は甘いものでないことも現地に行って知りましたからね。

 ――本番へ向け、キセキに望むことは

 角居:向こうに行って、前哨戦も使いますからね。とにかく順調にいくことでしょう。順調であればいうことはありません。