【札幌記念】古豪クルーガーの新境地を開いたベリー騎手の進言

2019年08月13日 21時35分

豪州の女帝をヒヤリとさせた古豪クルーガー。体調の良さを味方に再び大金星を狙う

【札幌記念(日曜=18日、芝2000メートル)dodo馬券】真夏の大一番・GII札幌記念にはGI馬が4頭参戦。中でも10・6仏GI凱旋門賞に出走を予定するフィエールマン、ブラストワンピースには壮行レースのムードが漂う。だが、その重厚な雰囲気にあって見逃せない一頭が、7歳にして新境地を開いた古豪クルーガー。10・26豪GIコックスプレート参戦を表明するなど、衰え知らずのベテランホースの一撃を当欄は支持する。

「ドンカスターマイル(4着)の時は、現地に僕は行ってなかったのですが、レース後に騎乗したT・ベリー騎手から進言があったようです。『この馬はもう少し距離が欲しいね。思い切って連闘してみては』と。その結果がアレですからね。僕もこの馬のイメージがガラッと変わりました」

 担当の松井助手がいまだ興奮冷めやらぬ表情で振り返るのが、前走の豪GIクイーンエリザベスSだ。GI・24連勝中の女傑ウィンクスが引退レースに選んだ一戦で、道中は中団でしっかりと折り合い、4角でインをすくうと一気に先頭へ。地元の大ヒーローと、そのファンをヒヤリとさせる激走(2着)は、マイルの追い込み馬というこれまでのイメージを一新させるものだった。

「あの走りを見れば、器用さも十分に秘めているんですね。洋芝の小回り2000メートルの今回も、かなり頑張れそうな気がするんです」

 GIIとはいえ、今回の相手ももちろん強力。それでも体調の良さが再度の激走を予感させる。札幌に入厩してから日は浅いが、坂井(レースは丸山)が手綱を取った8日の1週前追い切りは芝コース単走で6ハロン81・7秒、ラスト1ハロン11・8秒をマーク。推進力あふれる走りで順調な仕上がりをアピールした。

「ふっくらした体で牧場から戻ってきたし、海外遠征のダメージは全く感じません。落ち着きがあり、滞在もプラスに出ているのでしょう」と同助手は笑顔を見せる。

 一度はダート転戦も試みたパワー型。下り模様の週末の天候が味方するようなら、大舞台での経験値を強みに今度こその“大物食い”があっても不思議はない。