【関屋記念・東西記者徹底討論】ケイデンスコールの決め手かミッキーグローリーの持久力か

2019年08月07日 21時32分

久々でも態勢は整いつつあるミッキーグローリー

【関屋記念(日曜=11日、新潟芝外1600メートル)東西記者徹底討論】登録24頭と大盛況のGIII関屋記念。フルゲート18頭の大激戦が予想される中、2人の男の決断は対照的だ。「両刀」山口が昨秋、5歳にしてようやく初の重賞タイトルを手にした「遅咲き古馬」に狙いを定める一方で、「分析官」岡崎は2歳Sで早々にタイトルを手にした「若さあふれる3歳馬」に期待を寄せる。人生観も出ているこの予想対決、勝者となるのは果たしてどっちだ!?

 岡崎翔(大阪スポーツ):ディープインパクトが亡くなっちゃいましたねえ。

 山口心平(東京スポーツ):“飛んだ”って盛り上がってたのが、ついこの間のような気がするな。

 岡崎:それだけインパクトのある現役時代でしたから。

 山口:こういう名馬の訃報を聞くたびに思うんだけどさ。DNAや細胞をクローン再生して、名馬だけのドリームレースを行うのが競馬ファンの究極の夢だよな。これだけ科学技術が進歩してるんだから簡単にできそうだろ。

 岡崎:まあ、モラル的な問題もあるし、クローンがオリジナルと全く同じに育つとも限らないですから。

 山口:そんなもんなの?

 岡崎:例えば先輩のクローンを作ったとしても、今の先輩みたいな全く当たらない競馬記者になるとは限りません。外的要因などでいろいろと違ってくるわけです。

 山口:はい、よく分かりました。

 岡崎:ドリームレースはともかく、まずは目先の関屋記念です。抜けた馬がいない分、混戦ムードで馬券的には難解ですよ。

 山口:簡単に消せる馬が少ないもんな。

 岡崎:舞台は新潟外回り。基本的には速い上がりを使え、速い時計で走れる馬狙い。決め手重視の予想でいいでしょう。

 山口:で、◎ケイデンスコールか。実際に新潟2歳Sを33秒1の上がりで勝っているし、1分32秒5の持ち時計もある。確かに理にかなってるな。

 岡崎:さらに言えば、NHKマイルC・10着のグルーヴィット、14着のクリノガウディーが中京記念でワンツーですからね。今年の3歳マイル路線はハイレベルという見方もできます。2着のこの馬は当然、その2頭よりも能力は上だろうし、古馬も超一流どころはいないから、十分やれる計算が成り立ちます。

 山口:ただなあ~あまり決め手にとらわれ過ぎるのもどうかと思うぞ。

 岡崎:というと?

 山口:過去10年の勝ち馬でメンバー3位以内の上がりを使ったのは2頭のみ。立ち回りや持久力などが秀でていれば、勝ち負けできるということなんだよな。

 岡崎:なるほど。

 山口:というわけで◎ミッキーグローリーだ。それなりに速い上がりも使えるけど、本質的には持久力の高さで勝負するタイプ。マイルCS(5着)は後方から外を回るロスの多い競馬になってしまったけど、本来は中団より前で流れに乗れる馬だし、長く脚を使える持ち味を生かせれば。

 岡崎:力は認めますが、大型馬の久々がどう出るかですよね。

 山口:坂路で好追い切りを連発しているし、大きな割り引きは必要ないんじゃないかな。

 岡崎:ボクはあくまで決め手重視でロシュフォールを2番手に。小回り福島の七夕賞(11着)はいかにも不向き。32秒台の決め手が生きる新潟外回りこそがベストでしょう。

 山口:あとは久々のマイルがどうかだな。外回りなら、そう戸惑うようなペースにはならないだろうけど。

 岡崎:あとはここにきてひと皮むけてきたソーグリッタリングにも注目してます。自分の脚は確実に使ってくれるので、まず崩れはないでしょう。

 山口:サラキアは◎と一緒でディープ産駒でも、どちらかといえば持久力タイプ。エプソムC(2着)のような積極策は合っているだろうし、スローの上がり勝負で粘り通したあの走りが今回につながるんじゃないか。

 岡崎:ほかではオールフォーラヴですかね。2走前の錦Sを1分31秒6で勝利。気性面のコントロールに難があったけど、ここにきてかみ合ってきた印象です。

 山口:ロードクエストは展開や馬場などに泣かされ続けているけど、ハマればって魅力はある。

 岡崎:札幌のエルムS(日曜=11日、札幌ダート1700メートル)にも触れときましょう。

 山口:芝からの転戦組もいて、どんな競馬になるか、なかなか興味深い一戦だよな。マルターズアポジーがレースを引き締めるなら、タフな流れでの差し比べが得意なサトノティターンが面白いんじゃないか。

 岡崎:ボクは初ダートのタイムフライヤーが少々、気になってますが、無難にいくならグリムかな。コース、距離問わずで結果を出し続けてますから。逆らうのは無謀な気もしますね。