【新種牡馬フェノーメノの正体】オルフェーヴルと並ぶステイゴールドの後継候補

2019年08月07日 21時30分

フェノーメノの血統と競走成績

【新種牡馬の正体2019=フェノーメノ】産駒のスリリングドリームが6月22日の阪神未勝利戦(芝外1600メートル)を快勝。先週までにJRAで16頭がデビューしており、種牡馬としての滑り出しは上々だ。

「産駒は馬体がいいと評判になっていました。いい子ができたので、2年続けて種付けに来る生産者もいらっしゃいましたね。父は実績からおくてと思われがちですが、2歳戦からある程度やれるのでは、と思ってました」とはレックススタッドの石川氏。

 フェノーメノは現役時代、メジロマックイーン、テイエムオペラオーに次いで天皇賞・春連覇(2013、14年)を達成。1つ上のオルフェーヴル、同期のゴールドシップらと「ステイゴールド産駒の黄金時代」を築いた。

 良績は長距離戦にとどまらない。菊花賞を蹴って参戦した12年天皇賞・秋では半馬身差の2着。ステイヤーながら、高速決着が常の日本の中距離戦でも好走している。産駒が短距離戦にも難なく対応できているのは、そのスピードをしっかり受け継いでいるからなのだろう。

 実際、産駒は父によく似ているようで、「バランスが良くて丈夫。父は種付けでも荒々しく、気性の激しいところがありますが、子も性格はきついですね」(石川氏)。

 仕上がりが早く、スピードも十分。しかも本質は日本の高速馬場に適応できるステイヤーなのだから、距離は「どれだけ延びても大丈夫」。今後、中距離戦の番組が中心となれば、活躍馬も増えてくるはず。その中からクラシック路線に乗る産駒も出てこようか。

 ステイゴールド直子のサイアーは多いが、底力に加えて距離の融通性、早熟性を備えているのは大きな強み。オルフェーヴルと並ぶ後継の有力候補だ。