人間なら120歳以上…40歳大往生、“最長寿馬”の最期

2019年08月05日 16時30分

 こちらは大往生――。無敗の3冠馬で中央競馬のGIで史上最多タイの7勝を挙げたディープインパクトが先月30日に17歳で死んでから間もない3日、40歳の元競走馬が死んだ。牡馬の「シャルロット」。飼育していた長野県佐久市のスエトシ牧場が4日、明らかにした。

 牧場を経営する藤原直樹さん(54)によると、3日午前5時半ごろ、衰弱しているのを牧場のスタッフが発見。回復の見込みがないことから安楽死させた。前日までは食欲もあり、体調に問題はなかったという。

 5月に40歳になっていたシャルロット。日本中央競馬会(JRA)が把握する三冠馬シンザンの長寿記録35歳3か月を2014年に抜き、先月も元気な姿が伝えられた。馬の年齢を人間に換算する場合、4歳以上は「馬齢―3」に3をかけて17を足すとされる。シャルロットは人間にたとえると128歳の超長寿だったことになる。

 シャルロットは年号が昭和だった1979年の5月、北海道静内町(現在の新ひだか町)で生まれた。“同期”は82年のダービーを制したバンブーアトラス、華麗な逃げで人気を呼んだハギノカムイオーなど。シャルロットは85年まで「アローハマキヨ」の名で地方競馬に出走し、61戦2勝の成績を残した。

 引退後は乗馬用の馬として複数の馬主や乗馬クラブを転々とした後、殺処分の危機も乗り越え、スエトシ牧場に移った。同牧場は動物とのふれあいや乗馬レッスンを提供するほか、高齢の元競走馬などの飼育も請け負う。シャルロットは大きな病気をしたこともなく、毎日午前9時から3時間ほど牧場内を歩き回り、午後はキュウ舎でゆっくり過ごしていると先月に報じられた。

「寂しいが、立派に生きてくれた」と藤原さん。ネット上には「お疲れさま」「スエトシ牧場に感謝」といった言葉が寄せられた。