【旭堂南鷹の競馬講談したい馬】アイビスSDはビップライブリー

2019年07月26日 20時59分

体高があまり高くないスプリント体形のビップライブリー

【旭堂南鷹の競馬講談したい馬】トウスポ競馬のリニューアルにより、大スポ日曜版から東スポWebに転向となった。

 ひと昔前は芝レースで頭打ちになった馬を路線変更する場合、「ダートに下ろす」「障害に下ろす」と言った時代があったが、まさしく「Webに下ろされた」気分。ダート王ナリタハヤブサや名家のハードル王キングスポイントの悲哀を我が身に重ねていた。

 ところが、若い世代にそれを言うと「良かったですやん」と驚きの返答があった。聞くと「競馬を知らない人も読める」「ネットニュースになる可能性がある」と言う。なるほどな。ネット時代の到来を肌では感じているが、まだ頭や心は紙にステータスを感じていた。そういえば、いまでは「ダートに下ろす」という言葉は聞かなくなった。そうした流れが早々と情報社会では日常化していて、ネットに下ろすというネガティブ思考ではなく、「ネット始めました」くらいにポジティブなことなのだと知った。

 ちなみに一番喜んだのは「これで新聞のスクラップから解放される」と言った妻だった。

 東スポWebの動画インタビューでは、アイビスSDに出走するビップライブリーを取り上げた。

 清水久詞先生は「もっと早く使いたかった」と距離適性に自信ありげ。馬も体高があまり高くないスプリント体形だ。千四で好成績を残し、千八まで勝利実績がある戦歴は適性外であった可能性も。能力があればこそ、決断時期が遅れてしまうことはよくあることだ。

「ネット始めました」、僕のリスタートを「千直始めました」とビップライブリーが祝ってくれないか。

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時からラジオ関西「南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。