【函館記念・後記】貫いたマイスタイル 逃げて重賞初制覇 秋はマイルGIへ

2019年07月15日 21時34分

マイスタイル

 サマー2000シリーズ第2戦のGIII第55回函館記念(3歳上オープン・芝2000メートル)は、1番人気に支持されたマイスタイル(牡5・昆)が堂々の逃げ切り勝ちで重賞初タイトルをつかんだ。田中勝春の大胆な騎乗、陣営が描く未来予想図をさっそく検証したい。

「見応えはあったんじゃないかな。思い入れの強いこの馬で、やっと結果を出せた。先生とオーナーに感謝だね」

 4年ぶりとなる重賞50勝目をファン目線で表現した田中勝。作戦は馬名の通り、いたってシンプルな逃げだった。好スタートから主導権を握りマイペースに持ち込むと、1000メートル通過は59秒8。一貫したラップ構成はやや厳しめでも〝Myスタイル〟にはめれば、同じスピードを刻み続けるのがこの馬の強さ。「生産牧場が実家の隣りで、騎乗依頼を受けた時から重賞を勝ちたいと強く思っていた。こういう縁は大事にしないと」と〝カッチースマイル〟。最後までペースを落とさず、押し切れることができたのは、相手を顧みず己の力を信じたからだ。

「今回は馬体が絞れていたし、1コーナーの入りで勝てると思った。直線で差し返したのはブリンカーの効果もあったかな」と会心の勝利を淡々と振り返った昆調教師。気になる次走については「ダービー卿CT(3着)の内容が良かった。当時のオレはマイルのスピードが足りていないと思っていたから。いままで長く休んだことがなく、具体的なことまでは考えていないが、札幌記念よりも秋のマイルGIを狙っていく準備ができた。賞金を加算したことでローテが組みやすくなったな」(昆師)と、この勝利を足掛かりにマイルの大舞台へと向かう方針。派手とは決して言い難い〝ベテランコンビ〟の挑戦はまだまだ続く。