【セレクトセール2019=2日目総括】最高は4億7000万円タイタンクイーンの19 近藤利一氏「一昨年5億8000万円の馬よりいい」

2019年07月10日 16時32分

今年のセレクトセールの“統一チャンピオン”タイタンクイーンの19。2日間で最高の4億7000万円で取引された

 9日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで日本最大の競走馬セール「セレクトセール2019」(主催・日本競走馬協会)の2日目が行われた。上場されたのは、今年生まれた当歳(0歳)馬。落札総額は97億8400万円、落札率89・8%で、ともに過去最高の数字をマークした。盛況だった初日の1歳馬部門に続き、高額落札が連発した2日目を徹底リポートする。

 この日の“王者”はタイタンクイーンの19(牡=父ディープインパクト)。前日の最高額3億6000万円で落札されたミュージカルウェイの18(牡=父ディープインパクト)をしのぐ4億7000万円でハンマーが落ちた。

 2日連続で今回の最高価格馬を手中にした“アドマイヤ”の近藤利一氏は「昨日の馬も含めて、友道調教師から“この馬だけはどうしても欲しい”と言われていた。一昨年に5億8000万円の馬(イルーシヴウェーヴの17)も買っているが、全体的に見てもこちらのほうがいいんじゃないか」と上機嫌。管理予定の友道調教師も「なによりも顔立ちがいい。賢さが漂っている」と2年後の活躍に思いをはせていた。

 2頭の2億円ホースを手にしたのは“ホウオウ”の冠で知られる小笹芳央氏。祖母にアドマイヤグルーヴを持つアドマイヤテンバの19(牡=父ロードカナロア)は2億7000万円で落札。「想定外に高かった。距離に関しての心配は少しあるけれど、カナロアの産駒はスピードがあると思うので」。

 今年の青葉賞を勝ったリオンリオンの半弟にあたるアゲヒバリの19(父ロードカナロア)は2億1000万円。アドマイヤテンバの19と同じく母父クロフネの配合を持つ同馬に「いい血統背景と思う。一声で落とすことができて会心のセリでした」。

 デニムアンドルビーの全弟ベネンシアドールの19(父ディープインパクト)は2億9000万円で(株)ダノックスが、ダノンファンタジーの半弟にあたるライフフォーセールの19(父ハービンジャー)は2億2000万円で大塚亮一氏が、ヤンキーローズの19(牝=父ディープインパクト)は2億1000万円で金子真人HDが落札した。

 初年度産駒の登場で注目されたキタサンブラックは、ジェンティルドンナの半弟にあたるドナブリーニの19が1億6000万円でHIROKIカンパニーに落札されるなど、現役時代と変わらぬ人気の高さを感じさせたが、もう1頭新種牡馬で存在感を示したのは2億5000万円で東洋木材に落札されたアドマイヤセプターの19(牡)を出した米チャンピオンスプリンターのドレフォン。

「配合はまるで違いますが、遺伝力が強く、サクラバクシンオーのように産駒のイメージがしやすい。(現役時代のような)ロケットスタートを決められたと思います」とは社台SSの徳武英介氏。

 キングカメハメハ系に加え、スプリント色の強い輸入種牡馬の人気の高さは、ディープインパクトの“1強”だったセレクトセールに変化が生まれてきたことを示している。

 8頭が2億円超で取引された前日に続き、7頭が2億円を超えた2日目の落札総額は97億8400万円で、落札率は89・8%。2日間で200億円を超える規格外のスーパーセールとなった。