【函館記念】ナイトオブナイツ ハンデの恩恵と万全ローテで見えた逆転のシナリオ

2019年07月09日 21時35分

函館記念を目標に仕上げられたナイトオブナイツ。待望の重賞初Vなるか

【函館記念(日曜14日、函館芝2000メートル)dodo馬券】今週末のJRA重賞は1鞍だけ。サマー2000シリーズ第2戦(9・1新潟記念まで全5戦)のGIII函館記念(14日)が函館競馬場で行われる。近8年続けて7番人気以下の伏兵が連対している大荒れのハンデ戦で当欄が狙うのは◎ナイトオブナイツ。紆余曲折を経て腕を磨いてきた函館巧者に重賞初制覇の時がやってきた。

「負けたのに周りから注目されるって本当に珍しいですよ。レース直後はすごく悔しかったけど、今はもうプラス思考ですから」

 岡冨助手が複雑な表情で話すのはナイトオブナイツで挑んだ巴賞。もちろん大目標の函館記念へのステップという位置付けではあったが、勝負どころから迷いなく大外に進出。4コーナーを絶好の手応えで回り、直線で先頭に立つ。押し切り濃厚かと思いきや、59キロを背負ったスズカデヴィアスの強襲に遭って結局はクビ差惜敗となった。

 陣営が悔しがるのは当然だが、別定→ハンデ戦と今回は斤量状況が変わる。「洋芝の高い適性はもちろんだけど、この馬は内で上手に立ち回るより大胆に乗った時のほうが結果は出ている。そのあたりはジョッキーがよく知っています。最近では内容が一番良かったし、最後は重賞ウイナーの威厳ですかね」と同助手は負けを受け入れた一方で、逆転のシナリオは着実に整いつつある。

 函館記念にはこんな歴史がある。主要ステップながら、巴賞の勝ち馬は同年の本レースで過去5年=不出走→8→9→6→8着。昨年8着はナイトオブナイツ自身で、このジンクスを破れなかった。相手強化に加えて巴賞V→函館記念で斤量増、あるいは据え置き…きつい競馬を強いられるのが例年のパターンなのだ。ただ、今年は勝ちに等しいレースをしながらも2着。2月のハンデGIII小倉大賞典(4着)と同じ56キロが濃厚だろう。さらに前出スズカデヴィアス、エアスピネル、ステイフーリッシュなど重賞勝ち馬も数頭いる。よりハンデの恩恵を受けるかもしれない。

 本番への参戦過程もいい。昨年は新潟大賞典からの函館入り。巴賞は10キロの馬体減で調整に苦労したが、今年は3か月の休養を挟んだ逆算したローテだった。「コンスタントに使っていたので休養がいいリフレッシュになった。レース後はすぐに乗り出せたし昨年より間違いなく今回のほうがデキがいい」と岡冨助手。充実度はメンバー随一かもしれない。

「道悪は苦にしないけど、やはり一瞬の切れで早めに抜け出す形が理想」と同助手。函館の潮風に乗ったナイトオブナイツが昨年のリベンジを果たすのはかなり現実的だ。