【宝塚記念GP値】エタリオウ「39」絶好調ではないが“ほどほど感”がプラス材料

2019年06月21日 21時02分

「最強の2勝馬」と呼ばれたいエタリオウ

【宝塚記念(日曜=23日、阪神芝内2200メートル)令和元年・宝塚決戦「夏の祭典」独断!グランプリ値】宝塚記念の有力馬の可能性を数値化する「グランプリ値」。連載最後は友道厩舎のエタリオウ。現時点の力が把握しにくい「最強の1勝馬」の評価はいかに!?

◇エタリオウ(GP値39=実績5、ほどほど感10、舞台7、ローテ8、道悪9◇

「この馬は何がベストなのかがわからないから難しい」とはエタリオウを担当する山田助手。前回もそうだったし、今回もそうだ。何かが転機となり、どこかでベストを“発見”するかもしれないが、大一番を目前にした現在もそれは変わっていない。エタリオウは相変わらず“つかめない馬”のままだ。

「正直に言えば、放牧から戻ってきたときに宝塚記念は“間に合わないかもしれない”と思った。前走(天皇賞・春=4着)の疲れを取るだけで精一杯。とても走れるような感じではなかったからね。追い切りを重ねるごとに動きがしっかりしてきて、今週の段階で“これなら恥ずかしくない”状態には持ってこれたけど…。絶好調ではない。これは正直に言っておくよ」

 このコメントをうのみにすれば、今回のエタリオウは評価を下げたくなる。だが、それができないのは「体調が良過ぎると前向きになり過ぎて、逆にかかってしまう心配が出てくる。実は体調が“ほどほど”で無駄なことをしないくらいのほうが、この馬にはいいんじゃないか」(山田助手)と考えることもできるためだ。

 そもそもが絶好調で迎えたレースは過去に菊花賞(2着)くらいしかなく、天皇賞・春にしても前々走の日経賞(2着)からの状態を維持した程度だった。

「日経賞は休み明けでもかなり仕上がっていた。それが理由かはわからないけど、折り合いを欠いてしまったのは事実だからね」なら、確かに状態は大きなポイントにはならないのかも…。

「絶好調でもなく、状態を維持しているのでもなく、上向いていく状態でレースを使う現在の状況は、この馬にとってベストかもしれない。そこに鞍上が(横山)ノリさんでしょ。先週の追い切り後に“馬の気持ちを大事にして乗りたい”と言ってくれたからね」(山田助手)

「難しい馬」と表現されることの多いエタリオウだが、操縦が難しいのではなく、気持ちを乗せていけるかどうかが難しいのだ。それを最優先させる鞍上の存在は確かに不気味。だが、「絶好調ではない」と言いながらも、“ほどほど感”がプラス材料になり得るエタリオウのキャラが何よりも不気味だ。