【宝塚記念GP値】学習能力高いアルアイン「43」秀才の本領発揮だ!

2019年06月18日 21時31分

4戦3勝の阪神ならアルアインの不発はなさそう

【宝塚記念(日曜=23日、阪神芝内2200メートル)令和元年・宝塚決戦「夏の祭典」独断!グランプリ値】サマーグランプリの第60回宝塚記念は出走頭数こそ少ないが、GI馬6頭の豪華メンバー。最強の1勝馬エタリオウもいる。不安定な天候も含めてかなり難解な一戦を、東スポグループトレセン取材班は徹底的な密着取材かつ独断的な視点で有力馬のグランプリ値を算出、連載でV確率を探っていく。今回は“秀才”アルアインだ。

◇アルアイン(GP値43=実績8、賢い10、舞台10、ローテ9、道悪6)◇

 賢い馬というフレーズはよく聞くが、人間のように学力テストをするわけでもなければ、IQを測るわけでもない。どのようなタイプが“賢い”というフレーズを使われるのか?

 大阪杯を勝ち、2つ目のGIタイトルを獲得した皐月賞馬アルアインを担当する音瀬助手は「賢い馬」と言う。その定義は「競馬が上手なんです。先行抜け出しの正攻法での勝ち方が多いので、ちょっとインパクトに欠けますけどね。レイデオロみたいな強烈な決め手があるわけではないので結果、ファンの方の印象に残りにくいのかもしれません」。

 秀才であるがゆえにゲートを決め、ポジションを取り、馬群を割れば直線も普通に伸びてくる。なんでも簡単にこなしてしまうので強い馬には見えづらいかもしれないが、アルアインは掲示板から外れたことが2度しかない堅実派。古馬になってからは香港遠征を含めて一度もない。

 一方で、音瀬助手は秀才にありがちな弱点も指摘する。

「賢さにも良しあしがある。確かに2~3番手で折り合いをつけて…といったセオリー通りにレースを遂行する能力は高いけど、こちらの意向を無理強いしたりすると、すごく嫌がるところがあるんです。そうして気を害すると、当然その後の競走に影響が出てくるわけで…」

 自分に自信があるために他人からの強制を嫌がる。それは敗戦を続けている時よりも、結果を出した後のほうが買いということでもあるだろう。

「大阪杯は休み明け2走目、ブリンカーも2回目、内枠、馬場状態、ジョッキーの組み立てなど、すべてがかみ合ったことが勝ちにつながりましたね」と同助手。

 この“2走目”“2回目”というワードがアルアインの学習能力の高さ=賢さを物語っているような気がしてならない。一度経験したことを習熟することにたけた馬。1年前とはいえ、阪神の2000メートルを経験していることが大阪杯の勝因の一つであるならば、距離は1ハロン延びるが、同じ阪神芝の内回りBコース。再び秀才ぶりを発揮しても不思議はない。