【日本ダービー】ロジャーバローズ クーラーとミストで体調管理バッチリ

2019年05月25日 20時00分

中村厩舎600勝の記念キャップをかぶる角居調教師に気を良くする智将

【日本ダービー(日曜=26日、東京芝2400メートル)中村均元調教師「令和のボールドエンペラーを探せ!」:集中連載5】主役候補のサートゥルナーリア…ではなく、ロジャーバローズ取材のために角居厩舎を訪れた智将・中村均。迎え入れた角居調教師のかぶっている帽子に、まずは目が行った。

「角居君。それ、ウチの厩舎が600勝した時に作った記念品じゃないか?」

「そうです。今日、中村先生がお見えになると聞きましたので、かぶってお待ちしていました」

 これまで国内外で数々のビッグレースを勝ってきたトップトレーナーが見せた先輩に対する敬意と、ちょっとした気配りに、思わず笑みがこぼれた智将。

「大事に使ってくれているね。ありがとう」。気を良くしたようだ。

 次に厩舎に入って、智将が目を見張ったのは設備だ。クーラーとミスト、両方が設置してあり、馬の体調管理に万全を期している様子がうかがわれた。

「ダービーの時季はかなり暑くなることが少なくないんだけど、今年もそんな感じだからね。こういうしっかりした設備があるというのはサートゥル…いや、ロジャーバローズにとって心強いな」

 馬房でじっくり馬の様子を観察し始めた智将。現役時代に戻ったかのような鋭い眼光で、ボールドエンペラーになり得るかどうかをチェックしているようだ。

「ちょっとずつ調子も上がって着順も良くなっているように見受けられるけど、どうかな?」

 かつて日本調教師会を引っ張った先輩からの率直な問いには、さすがの角居調教師も襟を正す。

「はい。状態は上がってきていると思います。2走前(スプリングS)は輸送でテンションが上がって7着に負けてしまいましたが、そのあたりをひと工夫した前走(京都新聞杯)で2着と、結果を出してくれました。切れないですが、長くいい脚を使うタイプですので、長い直線の東京は合っていると思います」

 今回の取材中、常々「競馬はやってみないと分からない。ダービーに出てくるというだけで皆、能力を持っているんだ」と力説していた智将。
「鞍上の浜中君も思い切った競馬をするタイプだから、こういう伏兵馬で一発やってくれるかもしれない」

 ロジャーバローズにも心が動いたか?

 最後は、後輩への“激励”だ。

「状態は良さそうだし、あとは思い切った競馬ができるかどうかだね。展開が紛れて、あるいはということもあるから。ぜひ、一発大穴をあけてください」

 このエールに、大本命馬も出走させる角居調教師は思わず「どう返事していいか分かりません(笑い)」。和やかな雰囲気のまま取材は終了した。

 事前に「今年のダービーは3強の争いとみているんだが」と素直なイメージを漏らしていた智将。栗東トレセンをくまなく歩き回り、伏兵5頭を取材した結果、果たして令和のボールドエンペラーは見つかったのか? その答えは次回。