【“豪腕”郷原のGI指南「オークス」】桜花賞組シゲルピンクダイヤ、クロノジェネシスに期待

2019年05月17日 20時59分

郷原元騎手

 こんにちは、郷原洋行です。

 今週はいよいよオークスです。今年は桜花賞を圧勝したグランアレグリアがマイル路線へ行ったため不在。頼れるジョッキーのルメール君が騎乗停止でこれまた不在。そんなこともあってファンの皆さまだけでなく、我々にとっても予想が難しいレースになりました。

 そもそもオークスというのはなかなか簡単に予想できるレースではありません。私が現役ジョッキーとして乗っている時は、多頭数ということもあってとんでもない結果に終わることもありましたが、実際に有力と思われた馬が全く走らなかったり、ノーマークと考えていた馬に激走されたり、ということがよくありました。

 理由はいくつか考えられますが、まずは距離ですね。この時期の3歳牝馬にとって2400メートルという距離はほとんどの馬が初めてになります。ここまでマイルを中心としたレースで良績を残してきた馬たち同士で争うケースがほとんどのわけですから、全く違う距離になっていきなり適性のない馬、逆にいきなり走る馬が出てきても不思議ではないです。

 そしてもうひとつ考えられるのはこの時期の3歳馬は一度レースを使うことで一気に成長するケースがあるという点だと思います。20戦も30戦も経験している古馬が一戦で大きく変わることはまれですが、まだ5戦前後しか経験のない若駒ですと、一戦の比重がとても大きく、ゆえにレースを使うたびに競馬を覚えて変わってくる馬がいます。そのためこの時期の3歳戦は荒れてもおかしくないのだと思います。

 さて、そんな不確定要素の多い条件ですが、改めて今年のメンバーを見ていきましょう。

 まず取り上げたいのはやはり桜花賞組です。前記の通り、いきなり距離が延長されるレースではありますが、それでも過去の傾向を見てみると、やはりクラシック路線を走ってきた馬は強いですね。

 そこで桜花賞2、3着のシゲルピンクダイヤ、クロノジェネシスは今回も有力とみていいでしょう。ともに末脚に見どころがあったので、距離は大丈夫なのではないでしょうか。

 その桜花賞で1番人気だったダノンファンタジーの巻き返しもあるかもしれません。ディープの子なので激しい気性をコントロールできれば、という条件はつきそうですが。

 また別路線組ではラヴズオンリーユー(忘れな草賞=1着)と、コントラチェック(フラワーC=1着)でしょうか。ともに前走は強い勝ちっぷりを披露しています。本当に強い相手と戦ってどこまで通用するか!?が課題となるわけですが、どちらもその競馬ぶりを見る限り通用してもおかしくなさそうです。

(構成=競馬ライター・平松さとし)