【思い出のGIレース=平成29年「オークス」】藤沢和雄調教師に初樫タイトルをもたらしたソウルスターリング

2019年05月14日 21時31分

2番手からあっさりと抜け出して快勝したソウルスターリング(右)

 平成を代表するトレーナーと言えば、真っ先に藤沢和雄調教師の名前が挙がるだろう。そんな名伯楽が2017年に悲願の日本ダービー優勝(レイデオロ)を果たしたのは記憶に新しい。しかし、個人的にはその1週前のソウルスターリングによるオークスVのほうが鮮烈な記憶として残っている。

 長年、ダービーを勝っていないことばかりがクローズアップされていたが、実はオークスもその時まで未勝利。古くは1999年スティンガー、2004年ダンスインザムードが4着に敗れ、近年では14年バウンスシャッセ、16年チェッキーノが僅差の3、2着と惜しいところで栄冠を逃していたのだ。

 前走の桜花賞では渋い馬場に苦しんでまさかの3着に終わったが、幸いオークス当日の東京競馬場は良馬場。この時点で、個人的には勝利を確信していたが、実際のレースも危なげなし。

「今度はこの馬の本当の姿を見せるから」(藤沢和調教師)の言葉通り、2番手からあっさりと抜け出して快勝。見事、1番人気にこたえた。

 藤沢和調教師=ルメール騎手のコンビはこの勝利で波に乗った。翌週のダービーの好騎乗もこの“流れ”の中でこそだろうと想像している。17年のオークス→ダービー連勝で、藤沢和調教師は東京競馬場の芝の全GI制覇を達成したことも付け加えておく。

(美浦担当・松島良都)