【ヴィクトリアマイル】ラッキーライラック 天敵アーモンドアイ不在で4歳世代No.2が満を持してマイル女王に

2019年05月10日 21時03分

洗い場でストレッチを行うラッキーライラック。復権への準備は万端だ

【ヴィクトリアマイル(日曜=12日、東京芝1600メートル)新バージョンアップ作戦】東京競馬場5週連続GIの“第2戦”は古馬マイル女王を決する第14回ヴィクトリアマイル。確たる軸馬不在で難解な一戦だが、NHKマイルCの馬単2万2440円を◎△で仕留めた新VU作戦の明石尚典記者は◎ラッキーライラックで勝負。実に明快なラップ分析から導き出された結論で東京GI連勝を狙う。

 2013年の19万3570円を皮切りに14年=40万7940円、15年=2070万5810円、17年=91万8700円と高配当が続発。“荒れるGI”として定着しているヴィクトリアマイルだが、果たして今年も波乱の結末となるだろうか。

 先週のNHKマイルCが1分32秒4、同日の準オープン・湘南Sは1分32秒6での決着。開催の折り返し地点を迎えてなお例年以上の高速馬場が健在となれば、Vゴールのハードルは決して低くない。1分32秒0前後を巡る攻防なら、至ってシンプルな軸決めが得策。伏兵台頭のシーンを警戒しつつも、素直にGI馬の地力を信頼してみたい。

 タイトルホルダーはアエロリット、ソウルスターリング、ラッキーライラック、レッツゴードンキの4頭。その中からピックアップしたのは伸び盛りの4歳ラッキーライラックだ。デビューからのマイル4連勝がいずれも0秒1以上の着差をつける完勝。新馬=1分36秒4→アルテミスS=1分34秒9→阪神JF=1分34秒3→チューリップ賞=1分33秒4と走るごとに時計を詰めているのだから、その能力&距離適性の高さがうかがい知れよう。

 新馬戦でいきなり69秒台(36秒8+33秒1=69秒9)を叩き出した自身前後半3ハロンラップ合計も、桜花賞では69秒台前半(34秒9+34秒5=69秒4)へ到達。前後半4ハロン46秒6→46秒5とほぼイーブンのMペースで叩き出したA級ラップだけに、その信頼度はかなり高い。

 2冠目のオークスはアーモンドアイから遅れること0秒6でのゴールイン。桜花賞からさらに着差を広げられる結果となったものの、自身2分24秒4は例年ならVレベルの好時計。適性外の距離での3着粘走は、むしろ世代最上級の能力の証しとみていい。

 今回は天敵不在かつ自身が最も高いパフォーマンスを発揮できるマイル戦。ジェンティルドンナという重しが取れたかつてのヴィルシーナ(13、14年連覇)よろしく、世代ナンバー2が満を持してスポットライトを浴びるお膳立ては整った。