【NHKマイルC・東西記者徹底討論】NGTで一番強い競馬をしたヴィッテルスバッハか武豊騎乗ファンタジストか

2019年05月01日 21時31分

目指すは1着のみ。ファンタジストが巻き返しムードだ

【NHKマイルC(日曜=5日、東京芝1600メートル)東西記者徹底討論】記念すべき「令和」最初のGIとなる第24回NHKマイルC。その栄誉ある予想合戦に選抜されたのは「両刀」山口&「馼王」西谷だ。メモリアルなレースをズバッと決めれば、競馬記者としてのステータスも一段階上がろうか。果たして「持ってる男」はどっちだ!?

 西谷哲生(大阪スポーツ):いよいよ平成から令和に変わる時がやってきます。

 山口心平(東京スポーツ):不思議なもんだな。元号が変わるというだけで、明るい未来がやってくるような前向きな気になれるんだから。

 西谷:そうですね。

 山口:競馬を取り巻く環境もまた変わっていくんだろうが、馬や騎手がロボットに変わるわけではない。人が馬を調教して、人が馬に乗って走る。競馬の本質は何も変わらないんだから、我々はしっかり予想をするだけだ。

 西谷:お、いつになく前向き。元号チェンジ効果はすごいなぁ。

 山口:令和のオレは違うってことだ。

 西谷:競馬自体は変わらなくても、予想界にはAI(人工知能)も登場しています。機械になんか負けてられませんね。

 山口:その通り。

 西谷:この予想合戦も平成最後、そしてNHKマイルCは令和最初のGI。どうしても的中させたいところ。とりあえず、グランアレグリアを本命にしとけば、当たる可能性は高い気もしますが…2人とも本命じゃない(笑い)。

 山口:そんな分かり切った予想はAIに任せとけばいいんじゃね? 確かに桜花賞は強かった。ただ高速馬場の中、前半はスローの流れでポジショニングが奏功したし、2番人気ゆえ、マークが薄くて自在に動きやすかった点も否定できない。

 西谷:それはボクも同感です。プレッシャーをかけられてヒルんだ朝日杯FSの3着敗戦を踏まえて、桜花賞は早めスパートで押し切りました。今回は断然の1番人気。他馬のマークも違ってくるでしょうから同じようにはいかないはずです。

 山口:同じく早めの競馬をしたいアドマイヤマーズもいるからな。

 西谷:普通に走れば普通に勝つでしょうが、逆らってみる手はありますよね。で、そんな速めの流れを味方にできそうなヴィッテルスバッハ◎です。

 山口:中山でのあの脚を見れば、東京で買いたくなるのは分かる。

 西谷:ニュージーランドTのラスト3ハロンは11秒4→11秒2→11秒3。この高速ラップの中、外々を回りながら3着まで追い込んできましたから。一番強い競馬をしたのはこの馬だし、ルーラーシップ産駒らしい跳びの大きな走りは東京でこそです。

 山口:確かに食指は動くけどな。ただ、これまで好走してきたのはすべてスローの瞬発力勝負。持久力も問われそうなここで同じような脚が使えるかだな。

 西谷:で、先輩はファンタジスト◎ですか。

 山口:さすがに皐月賞(13着)の2000メートルは長かった。しかも上位3頭がハイレベルで、厳しいレースになったからなおさらだ。

 西谷:トライアルの1800メートルまではこなせたけど、まあ仕方ないですよね。確かに坂路で軽々と好時計が出るくらいの馬だから距離短縮は間違いなくプラスでしょう。

 山口:朝日杯FS(4着)ではアドマイヤマーズやグランアレグリアに負けてるけど、メンバー上位の脚は使えている。あの時は前有利の流れ、馬場だったから、展開ひとつで何とかなっていいだろ。

 西谷:令和最初のGI勝利が武豊というのも絵になりますね。

 山口:だろ。

 西谷:ボクはヴィッテルスバッハ、グランアレグリアに続く3番手がアドマイヤマーズ。皐月賞(4着)は後手後手の競馬になって、切れ負けしましたけど。今回は積極的に動いてくれるでしょう。

 山口:アドマイヤマーズはグランアレグリアを負かしにいく、つらい立場を強いられる。オレはその流れで差し脚を生かせそうなカテドラルを相手筆頭に考えている。前走(アーリントンC=2着)は出遅れて、直線でも進路が狭くなったけど、ゴール前の勢いはすごかったからな。前が流れてくれれば、折り合って競馬もしやすいだろ。

 西谷:そのあたりまでマークすると印が足りなくなるんじゃないですか。折り合い面に進境が見られるダノンチェイサー、初芝のファルコンSで2着のグルーヴィットも評価したいし…。

 山口:コンスタントにメンバー上位の脚を使えるハッピーアワーも食い込みがありそうだよな。

 西谷:ハービンジャー産駒の中でもディアドラ、ペルシアンナイトのように切れる馬は出世しますから。可能性は秘めてますよね。