【NHKマイルC】グランアレグリアの存在に隠れた「第2の女」プールヴィル

2019年04月30日 21時32分

坂路での1週前追い切りで絶好の動きを披露したプールヴィル

【NHKマイルC(日曜=5月5日、東京芝1600メートル)dodo馬券】メモリアルな「令和」最初のGIとなる第24回NHKマイルC。もちろん当てたいが、できれば高配当で…。そんな欲張りな方は、この穴馬発掘コラムをぜひご一読ください。牝馬でマークすべきはグランアレグリアだけにあらず。「第2の女」プールヴィルに注目だ。

 今年の3歳マイル王決定戦は例年と異なり、クラシック出走馬が多くエントリー。中でも桜花賞馬グランアレグリアの参戦で注目度が一気に上がった。昨年暮れからぶっつけで挑んだ桜花賞が1分32秒7のレースレコードなら、他馬が割って入る隙は皆無にも思えるが、全力投球で走る気性と同馬にとっては最もレース間隔が短い中3週。規格外の牝馬にもまだクリアすべき課題は残されている。

 当欄が狙うは同じく牝馬のプールヴィル。桜花賞で勝負付けは済んだと決めるにはまだ早い。試練の18番枠から鞍上がとった策はまさかの逃げ。

「ハナに立たせるつもりはなかったんだけど…」

 差す競馬で1着同着となったフィリーズレビューから一転した競馬は、管理する庄野調教師でさえ想定外だった。

 道中のコースロスを最小限に抑えるべく、ポジションを奪いに出ると、内の馬が控えたことでそのままハナへ。結果的には1000メートル通過59秒4のマイペースに持ち込めたが、グランアレグリアが直線を迎える前に馬体を並べてくるまでは鞍上も想定外だっただろう。

「早めにかわされた割にはラストまで頑張っていたように内容は悪くなかったよ」という師の言葉通り、2着シゲルピンクダイヤとはわずか0秒2差。時計勝負に対応したことが今回に結びつくはずだ。

 課題だった肉体面は3歳を迎えて強化されつつある。420キロ前後の馬体は間隔を詰めると減ってしまう傾向にあったが、この中間は1週前にしっかりと攻め馬を消化。「今は体重の維持ができているからね。もう1週やれば十分でしょう」と庄野調教師。今回同様に中3週だった桜花賞時と同じメニューをこなせており、反動の心配は無用だ。

 東京に舞台が替わることがグランアレグリアにとってアドバンテージとは言い切れない。モマれて力を出し切れなかった朝日杯FS(3着)、完勝を飾った桜花賞の流れを考えれば、今回もポジションを取りにいくことは確実。さらに馬群を避けて速い流れを刻むようなことがあれば…。阪神ジュベナイルFで唯一、先行して掲示板に踏みとどまったプールヴィルの欧州血統を背景にしたスタミナが威力を発揮する。

 桜花賞馬が当レースに出走するのは2例目。初めて参戦した2005年はラインクラフトが勝利を収めただけでなく、2着デアリングハートと桜花賞組のワンツー決着。令和でも歴史が繰り返されるなら…。グランアレグリアの存在に隠れた、同じ桜花賞組のプールヴィルが、おいしい配当を提供してくれるはずだ。