【マイラーズC・後記】ダノンプレミアム 安田記念はアーモンドアイが出走しても“1強”か

2019年04月22日 21時30分

川田=ダノンプレミアムは完璧なレース運びで前哨戦を制した

 21日、京都競馬場で行われたGIIマイラーズカップ(芝外1600メートル)は、圧倒的1番人気のダノンプレミアム(牡4・中内田)が快勝。6・2安田記念の優先出走権を手に入れた。少頭数でも好メンバーと言われた今回だが、終わってみれば着差以上の楽勝。本番もほぼ決まったと思える一戦を振り返る。

「グァンチャーレとのやりとりだと思っていましたが、向こうが行ったのですぐ控える形を取りました。その後は我慢していいリズムで走れたのが良かったです」

 涼しい顔でレースを振り返った川田。一昨年の朝日杯FS以来のマイル復帰戦はあまりにもイージーだった。5ハロン通過が60秒3のスローペースでも折り合いを欠かず、上がりの速い展開にも難なく対応した。「少頭数でも好メンバー」が戦前の下馬評。しかし、今回のメンバーでもダノンプレミアムの能力は頭ひとつ、もしくは二つは抜けていた。当然ながら、安田記念での逆転も不可能だろう。

 では、安田記念はダノンプレミアムで決まりなのか? 仮に凱旋門賞を回避したアーモンドアイが安田記念に参戦してくるようなら、同馬はダノンプレミアムにとって厄介な相手になる。アーモンドアイがジャパンCの時のように好位につけ、直線での加速力を生かす展開になれば、さすがのダノンプレミアムも苦しむかもしれない。

 しかし、あっさり捕まってしまうとも思えない。今回のレースは上がり最速ではなかったが、後続はダノンプレミアムを捕らえられなかった。一流馬が揃ってのスローペース。インディチャンプは道中でかかるしぐさを見せていたのに対し、ダノンプレミアムは焦るところを見せず余裕のある走りっぷり。管理する中内田調教師は「2歳時はまだまだ幼さを見せていたが、古馬になってどんどん完成度が高まってきた」と精神面での成長を強調する。

「追ってからの瞬発力。これはすごいですよね。ムチを入れるとか、入れないとかの問題じゃないです」と川田が舌を巻く瞬発力に加え、どんなペースになってもこなせる強いメンタル。この2つを併せ持つダノンプレミアムを負かすことが、アーモンドアイにできるだろうか? 桜花賞を勝った時のような大外ブン回しでは差し届くイメージは持てない。これはアーモンドアイだけでなく、他のライバルも同様。参戦が噂される香港のマイル王ビューティージェネレーションくらいしか、好勝負できる馬はいないかもしれない。

 安田記念前哨戦を終えた現在、本番はダノンプレミアムの一強――。そんな印象を強く残したレースだった。