【皐月賞・後記】ヴェロックス 接触の不利はねのけ2着死守のド根性

2019年04月15日 21時32分

サートゥルナーリアとヴェロックス(左)の激しい叩き合い

 14日、中山競馬場で行われた第79回皐月賞(芝内2000メートル)は、1番人気サートゥルナーリアが大接戦を制して優勝。4番人気ヴェロックスはアタマ差2着だった。

 好スタートを切ったヴェロックスは行く馬を行かせて4番手の外めをキープ。3コーナーまで淡々とレースが推移したが、勝負どころから内側にいたM・デムーロのアドマイヤマーズが外へプレッシャーをかけにいく。早めにエンジンを吹かしたかったのだろう。しかし、当然のごとく川田は進路を譲らない。逆に、先行3頭の大外から徐々に進出。まさに川田らしい堂々たる立ち回りで、直線に入るや先頭に躍り出た。

 重心をグンと低くし、ゴール目掛けて脚を伸ばす。ところが、同馬の直後をぴったりとマークしていたサートゥルナーリアが馬体を並びかけ、ルメールの左ムチに過剰に反応してヴェロックスに体当たり。そのため大きくバランスを崩し、内を突いたダノンキングリーにも一旦はかわされてしまうが、川田は即座に態勢を整え、右ムチを一発。すると再びエンジンが点火し、ダノンをかわして辛くも連対確保に成功した。

 川田は「スムーズに立ち回ることができたし、全力を尽くして走ってくれました。強い勝ち馬にもここまで差を詰めて走り切ることができたし、今後はダービーで逆転できるように日々を過ごしていきたい」と気持ちを落ち着かせて“打倒サートゥルナーリア”を改めて宣言した。

 クラシック1冠目はアンラッキーな面もあったが、その一方で改めてヴェロックスの能力の高さと精神の強さ、さらに鞍上の機転の良さも証明した。サートゥルナーリアとの勝負付けは終わったとは言えないだけに、このコンビの2冠目の走りには一層、注目したい。