【皐月賞】ダノンキングリーを平成最後のクラシックホースに指名! その根拠とは

2019年04月12日 21時03分

王にふさわしい貫禄があるダノンキングリー。無傷のV4へ一直線だ

【皐月賞(日曜=14日、中山芝内2000メートル)新バージョンアップ作戦】牡馬クラシック第1冠「第79回皐月賞」が間近に迫った。無敗馬対決にスポットが当たる中、新VU作戦の明石尚典記者が軍配を上げたのは◎ダノンキングリー。濃厚なラップ経験、過去の共同通信杯優勝馬との比較から平成最後のクラシックホースに指名した。

 稍重の昨年こそ久々のVタイム2分超えも、2015~17年は1分57秒8~1分58秒2の高速決着。良馬場ならコースレコード(1分57秒8)に近い時計での決着になりつつあるのは動かし難い事実だ。高速決着=前半のハイラップを思い描いてしまいがちだが、15~17年の前後半5ハロンラップは順に59秒2→59秒0、58秒4→59秒5、59秒0→58秒8。前傾ラップのほうが少数派という意外?なラップバランスを示している。

 勝ち馬自身の上がりは15年=33秒9、16年=34秒0、17年=34秒2。レースのラスト2ハロンラップ合計が23秒0→23秒4→23秒1なら、Vゴールには自身ラスト2ハロン22~23秒台前半が不可欠という計算になる。よどみのない流れに耐えながら、いかに瞬発力を引き出せるか。勝敗を分けるポイントは、この一点と言っても過言ではないだろう。

 すでに超一流の雰囲気を漂わせるサートゥルナーリアにとって唯一、未知数なのが、この部分。余力たっぷりに決めたV3の走破時計は8ハロン1分37秒2→9ハロン1分49秒6→10ハロン2分01秒6。いずれもスローからの低速決着で、厳しい流れに身を投じた経験がない。

 一方、同じく無傷の3連勝で臨むダノンキングリーは8ハロン1分33秒7(ひいらぎ賞)、9ハロン1分46秒8(共同通信杯)で時計の裏付けはバッチリ。前者が5ハロン通過57秒6、後者がラスト5ハロン57秒3で激流ラップもすでに経験済みだ。共同通信杯のラスト2ハロン合計22秒1(11秒0→11秒1)は近10回で最速。ラスト4ハロン合計45秒3も同様に最速となれば、タフな流れでも瞬発力を発揮できる持続力兼備のハイブリッド型であることは一目瞭然。

 過去に共同通信杯VからGI馬へと上り詰めたゴールドシップ、イスラボニータ、リアルスティール、ディーマジェスティ、スワーヴリチャードにヒケを取らないVラップ(ラスト4→2ハロン)&自身前後半3ハロンラップ合計を刻んでいるのもうなずける。

 年明け初戦が第1冠という異色のローテで注目を集めるサートゥルナーリアは、先週のグランアレグリアがその呪縛を解いた今となっては、1強ムードの空気が日に日に高まっていくのもうなずけるが…。残した蹄跡(ラップ)からはダノンキングリーにも戴冠の資格あり、が当欄の最終ジャッジだ。トライアルをパスした同じ“ぶっつけ”でも、こちらは過去10年で最多タイの4勝を挙げる黄金ローテ。絶対王者候補に一泡吹かせるシーンがあっても不思議はあるまい。