【皐月賞・東西記者徹底討論】引き出しが多いアドマイヤマーズかポテンシャル高いヴェロックスか

2019年04月10日 21時32分

持久力勝負なら巻き返しが期待できるアドマイヤマーズ

【皐月賞(日曜=14日、中山芝内2000メートル)東西記者徹底討論】2019年クラシック開幕戦の桜花賞では、「独創」荒井&「分析官」岡崎」ともに1番人気の本命を拒否するアグレッシブ予想を展開。第79回皐月賞でも、連闘で担当する荒井、そして「馼王」西谷が再び攻撃的な予想を披露した。断然人気が予想されるサートゥルナーリアに屈せず、「負かすとすれば」を合言葉に、導き出した妙味ある馬たちとは!?

 西谷哲生(大阪スポーツ):ふと疑問に思ったんですが、飛行機の機長さんやCAさんって、何で制服のまま宿泊先のホテルに入るんですかね。

 荒井敏彦(東京スポーツ):さあな、何かルールがあるんだろ。

 西谷:個人的には全然いいんですけどね。エレベーターで一緒になると、ちょっとうれしくなるし。もしかしたら、着替える暇もないくらい忙しいのかも。分かるなぁ、その気持ち。

 荒井:なるほど。だからキミは今、パンツ一丁なわけね。

 西谷:そうなんですよ。ちょっと急いでたもので。

 荒井:大事なクラシックの予想だ。早く着替えてこい。

 西谷:はい…。

 荒井:で、オレはアドマイヤマーズ◎だ。逃げる形になった共同通信杯(2着)には驚かされたけど、1000メートル通過61秒5のスローでも折り合いはついたし、自身の上がりも33秒5。先を見据えて東京を経験させたいという意味合いが強く、割り切れる敗戦だからな。連勝ストップが能力になんら影響を及ぼすことはないだろ。

 西谷:そこは同意ですね。前回は完全に安全運転の競馬。スローの瞬発力勝負で最後は切れ負けしましたが、今度はGIの厳しい流れ。ダイワメジャー産駒のしぶとさがより生きるでしょうから。

 荒井:何でもできる引き出しの多さはGIでは大事な要素。近年は共同通信杯経由が活躍してるし、“この2か月間”がクラシックへ重要なウエートを占めている。M・デムーロが引き続き手綱を取る以上、簡単に後れを取るわけにはいかないだろ。

 西谷:サートゥルナーリアを負かす可能性があるとすれば、これより前で運ぶ組でしょうからね。先輩の本命も楽しみですが、ボクはより妙味を求めてヴェロックス◎で勝負します。

 荒井:この馬も先行できて、なおかつ速い脚でまとめられる皐月賞向きの馬だもんな。裏街道を歩んできた分、手頃な人気で収まりそうだし、鞍上・川田とはとにかく手が合うよな。

 西谷:今年は主要トライアルに波乱が多く、傍流組にもチャンスは十分。中でもこのヴェロックスの若葉Sは同週の古馬準オープン(但馬S)と同タイムで走破と内容が抜群に良かったですからね。重賞勝ちこそありませんが、ポテンシャルはヒケを取りません。

 荒井:当然というか、対抗はサートゥルナーリアで一致したな。ここまでのレース内容がすごい、いや、すご過ぎる。GIのホープフルSでも本気で走っているようには到底見えなかったし、もちろん、鞍上が全力で追ったシーンすらない。
 西谷 死角を挙げるとすれば、ぶっつけ参戦よりも、そこですね。まだ本気で走っていないことが大一番でどう作用するのか…。

 荒井:今回はフルゲートのうえに、各馬も目イチ勝負。ダントツ人気で当然のごとく、徹底マークされる立場だからな。個人的には勝てると信じていた半兄のエピファネイア、リオンディーズも勝てなかったし…。まあ逆に言えば、この鬼門突破ならダービーまで止まらないだろうがな。

 西谷:ですね。そうなったらもう白旗です。

 荒井:3番手にはニシノデイジーを。王道路線を歩んでホープフルSが3着、弥生賞が4着。勝負付けが済んだようにも見えるが、一方で大事に乗り過ぎた印象もあるんだよな。

 西谷:前走にしても、もっとやれると思っていたんですけどね。どうもつかみ切れないというか…。

 荒井:弥生賞は馬場発表通りに重く、あの時計なら全馬にチャンスがあったくらい。能力を測りにくい一戦だったよな。鞍上が大胆騎乗さえ見せれば出番は残っている。

 西谷:ダノンキングリーは共同通信杯でマークした上がり32秒9のインパクトが強いですが、2走前のひいらぎ賞でハイペースの持久力勝負も経験済み。流れに合わせて自在に立ち回れる器用さも持っています。

 荒井:メイショウテンゲンは道悪巧者。弥生賞は馬場適性の勝利とも言えそうだけどな。母がおくてのメイショウベルーガだけに、この時期に軌道に乗れたのは立派。ただ、この乗り替わりは歓迎ではなく押さえまで。

 西谷:クリノガウディーも何だかんだで上位に顔を出しそうなイメージ。スプリングS(6着)だけでは見限れません。

 荒井:シュヴァルツリーゼにも印を回しておきたい。前回(弥生賞ー2着)は多少なりとも余裕残しの仕上げだったし、ここで大化けする可能性はある。差しが届く流れになれば。