【皐月賞】弥生賞7着ラストドラフト 初コンビのシュタルケで反撃

2019年04月09日 21時32分

反撃体勢は整ったラストドラフト

【皐月賞(日曜=14日、中山芝内2000メートル)dodo馬券】桜花賞の興奮も冷めやらぬまま、日曜は第79回皐月賞が行われる。平成最後のクラシックは例年とはかなり異質な戦況。弥生賞=8番人気、スプリングS=10番人気がVとトライアルは大荒れ。さらに昨年の最優秀2歳牡馬アドマイヤマーズが共同通信杯で初黒星を喫し、もう一頭のGI馬サートゥルナーリアはここが今年初戦。トリッキーな舞台を踏まえれば波乱の余地は小さくない。当欄はデビュー4戦目のラストドラフトで勝負。弥生賞は7着完敗も反撃の準備は万端だ。

「前走はジョッキー(田辺)とのコミュニケーション不足がすべてでしたね」

 2番人気に支持されながら7着に終わった弥生賞を、無念の表情で振り返るのはラストドラフトを送り出す戸田調教師。デビュー3戦目で初めての逃げる競馬は、陣営にとって想定外だった。

「もしスローなら引っ張らずに行く算段だったが…。テンからおっつけてハナを奪うつもりは毛頭なかった。結果、気のいいタイプゆえに終始かかり気味で行ってしまったし、最後は悪馬場に嫌気を差した。まあ結果は参考外でしょう」

 弥生賞デーの中山は降雨の影響(芝は稍重スタート→重馬場)が大きく、馬場は明らかな外差し傾向。内ラチ沿いを通っての逃げは消耗度が高く、勝ち馬から0秒7差は悲観する敗戦ではない。何よりダメージがなかったのは不幸中の幸いだ。

「レース後も元気いっぱい」という指揮官の言葉通り、1週前追い切りは南ウッドで好時計を出した。馬なりで6ハロン80・2―37・6―13・0秒をマークして僚馬を圧倒した。新たにコンビを組むことで稽古にも騎乗したドイツの名手シュタルケは「もちろん父のノヴェリストは知っている。この馬もよく似た感じだね。前に馬を置けばリラックスして走るし、最後の伸びは素晴らしかった」と笑みが絶えなかった。

 本番での反撃を誓うように戸田調教師は言葉を続ける。

「折り合いがカギになるけど、今度は流れも速くなるでしょう。この馬は母(2011年の桜花賞馬マルセリーナ)より父が色濃く出ている印象で、シュタルケも『父もハナに行くスピードがあったけど、行かせるとダメなタイプだった』と言っている。馬を理解してくれているのは何よりです」
 日本で種牡馬となっているノヴェリストは13年のキングジョージVI世&クイーンエリザベスS(英アスコット競馬場・芝12ハロン)を圧巻のレコードで制し、スピードの持続力を最大の武器としたドイツ馬。中山二千とマッチしたイメージの血統だけに、鞍上との“ゲルマンパワー”で勝利を呼び込むシーンも十分にありそうだ。