【“剛腕”郷原のGI指南「桜花賞」】ダノンファンタジーは3歳牝馬路線の中心的存在になる

2019年04月05日 21時30分

郷原洋行元騎手

【“剛腕”郷原洋行元騎手のGI指南「桜花賞」(7日、阪神芝外1600メートル)】こんにちは、郷原洋行です。

 今週の話をする前にまずは先週の競馬から。おそれいったのはドバイターフでのアーモンドアイの競馬ぶり。牝馬3冠を制し、ジャパンCでは驚異的なレコード勝ちをしたのだから、当然、十分に通用するであろうことは分かっていました。

 しかし、それにしても、という競馬ぶりでした。初めての海外遠征もモノともせず、迎え撃つ外国勢を返り討ちにしました。本当に牝馬なの!?という強さだったわけですが、そんな中、2着のヴィブロスもよく頑張りました。アーモンドアイが最後は抑え気味だったとはいえ、急追したのには正直、驚きました。

 さらに1頭おいて4着にも日本の牝馬ディアドラ。彼女たちの強さに最後まで舌を巻くことしかできない。そんなドバイのレースぶりだったと思います。

 さて、今週末は阪神競馬場で牝馬クラシック第1弾となる桜花賞が行われます。

 現役ジョッキー時代の私はあまり牝馬とは縁がありませんでした。自分としては苦手意識があったわけではないのですが“剛腕”などと呼ばれていたのが牝馬を操る上ではマイナスイメージになったのかもしれません。

 今年のメンバーを見渡してみると、やはり中心はダノンファンタジーでしょうか。

 新馬戦こそ2着に敗れたもののその後は向かうところ敵なし。現在重賞3連勝を含む4連勝中。それもその中にはGIの阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞の前哨戦のチューリップ賞があります。

 新馬戦は馬も競馬を分かっていないので、大物が取りこぼすケースは多々あります。冒頭に記したアーモンドアイも2着に敗れています。それを考慮すれば負け知らずで来ているのも同然です。この桜花賞だけでなく、無事なら今年の3歳牝馬路線の中心的存在になる馬でしょう。

 逆転候補は藤沢(和雄)君のグランアレグリアでしょうか。この馬は新馬戦で実際にダノンファンタジーを破っています。前走で初黒星を喫しましたが、牡馬相手のGI朝日杯フューチュリティSだったのだから悲観しなくて良いでしょう。今回は休み明けになるけど、故障などで仕方なく休んでいたわけではないようなので、そう心配する必要はないと思います。伯楽・藤沢君なのでしっかり仕上げてくると信じたいです。

 同じ藤沢和厩舎のシェーングランツも(武)豊君なので気になります。

 私がまだ若い騎手だったころ、同厩舎の2頭出し、3頭出しというと、乗っているのも兄弟弟子になることが多く、そうなると兄弟子のオーダーが絶対でした。兄弟子から「逃げろ!!」と言われれば逃げなくては仕方ありませんでした。でも、今の時代は各馬、各騎手が勝利を目指しています。複数頭出しだからと余計な考えを張りめぐらせる必要はないでしょう。

(構成=競馬ライター・平松さとし)